叱っても、子どものモチベーションにはつながらない

 では、なぜ多くの親御さんは子どもを叱るのでしょうか?

 そこには親の焦りがあると感じています。世の中では、「しつけは子どものうちにつけておくもの」「子どものうちに直しておかないとダメ」という考えが浸透しています。やるべきことをやらずに後回しにしていると、大人になってからヤバイ。親が子どものことを何でもやってあげると、自立できない子になってしまうと思い込んでいるのです。でも、そんなことはありません。

 忘れ物が多い子を叱っても、忘れ物は直りません。それにはその子の生まれつきの資質が大きく関係しており、子どものうちに直すのは難しいのです。でも、大人になれば、「このままではいけない」と気づき、スマホのリマインダーに入れておくなど自分なりに努力をするようになります。資質を変えるには内面的なモチベーションが必要なのです

 ですから、できないことを叱って、無理に直そうとするよりも、子どもの成長を待ってあげましょう。無理に直そうとして叱ってばかりいるほうが弊害になります