「早く片付けなさい」「また忘れ物?」毎日の小言が子どもの自信を奪う

 子育てにおいて、日常的に叱り続けている親御さんがたくさんいますが、これは一刻も早くやめたほうがいいです。特に「あなた嘘つきね」「ずるい子だ」「情けないわね」といった人格否定をする叱り方と、「あなたなんか生まなければよかった」「あなたがいるせいで・・・」といった存在否定をする叱り方は絶対に言ってはいけない言葉です。こういうことを言われた子は深く傷つき、自分の存在自体を否定するようになってしまいます。同時に、親に対する不信感を持ち、それが他者一般に対する不信感にまでつながっていきます。

 これらは、いずれも子どもを傷つける間違った叱り方です。でも今は、子どもの叱り方についてたくさんの本や記事が出ているので、こういう“一発パンチ”的な叱り方で子どもをノックアウトしてはいけないとわかっている親御さんは多い。ところが、人格否定や存在否定はしてはいけないのはわかっているけれど、物事の否定なら子どもを傷つけないと思い込んでいることが少なくありません

「早く片付けなきゃダメでしょ。何やってるの」
「また忘れ物したの?気をつけなきゃダメでしょ」
「なんで勉強しないの?ちゃんとやらなきゃ」

 こうした言葉は、多くの親御さんが普段から言っていることでしょう。こういう言い方は人格否定でも存在否定でもなく、物事について叱っているのだから言ってもよい、と考えている人がほとんどです。でも、子どもの立場に立ってみてください。いくら物事についてでも、それを言われ続けているのは自分以外の誰でもありません。

 ですから、子どもの中の結論としては「自分て、ダメな子だな」になってしまうのです。直接的に人格否定や存在否定をしていなくても、結果的には同じことになってしまうのです。そのことが世間ではいま一つよく認識されていません。