セックスレスでもスキンシップを

 もう一つ、産後ママが抱える問題が「セックスレス」ですよね。赤ちゃんに手がかかっていた大変なときに、夫と距離を置いていたために、その期間が過ぎても、夫に対して性的興味が湧かなくなってしまったという人もいますよね。

 でもそのまま放っておかれたら男性側もきっと寂しいはず。もちろん急に興味が湧かなくても、育児に忙しい間もスキンシップ程度は続けていたほうが、気持ちは寄り添っていられるかもしれません。

 かくいう私も、一人目の産後は子育てにいっぱいいっぱいでセックスレスの時期がありました。その期間を支えてくれたのは、夫が子ども好きで積極的に子育てに関わってくれたことや家事も分担してくれたこと、そしてちょっとしたスキンシップをキープしていたからかもしれません。例えば、大したことではないのですが、夫が歯を磨いてるときに私が後ろからお尻を触る習慣がありーー。私たち夫婦にとっては挨拶みたいなものです。これは継続中で、今や夫もスルーですが(笑)、それでも何だか楽しいです。

 他にも、ちょっと子どもを抱っこで渡すときに相手の背中や腰に手を添えてみたり、「子どもと写真を撮ろう!」と提案して、スマホに向かって親子でギュッと寄り添って自撮りしたりしてみるのもいいかもしれません。

 そんなちょっとしたことさえも、産後には失っていた夫婦のスキンシップかもしれないなと思い当たる方は、ぜひ毎日ちょっとずつ試してみてくださいね。

 赤ちゃんに向けている愛情が自分にもちゃんと向いていると夫も感じると、子育てや家事へのサポートももっと高まり、妻側も触れ合っていると「夫うざい」感が積もるのを防げるのではないでしょうか。

(取材・文/岩辺みどり、撮影/稲垣純也、イメージ画像/iStock)