『女医が教える 本当に気持ちのいいセックス』の著書などで有名な産婦人科医・医学博士の宋美玄先生。自身も長男・長女の2人の子どもの母として、妊娠・出産を経験し、日々子育てに悩むこともあるという宋先生が、医師として、母として、産後の様々な悩みを持つママやパパの気持ちに寄り添ってアドバイス!

 今回は、「休んだほうがいい」と言われる産後は、いったいいつまで?!という素朴で大事な疑問に答えてもらいました。

まずは3週間横になり、6週間は安静を

 「産後のお母さんの体は、ゆっくり休めるのが大事」。これは誰もが知っていることだと思います。産婦人科医としても、妊娠・出産を経たお母さんの体の回復期間として、最低でも3週間はできる限り家事・育児を任せてゆっくりしてくださいとお伝えします。

 医療用語では、産後という言葉ではなく「産褥」という言葉を使いますが、この産褥とは基本的に出産後の6週間を指します。ですから、先ほど3週間と言ったのは最低限寝ていてほしい期間であって、本来であれば6週間はゆっくりしていてほしいのです。体が元に戻るまでにかかる時間と考えて、無理をしないで過ごしたいですね。

 さて、“まずは3週間”というのは、そのくらいはすべてを夫や家族に任せて、文字通り寝ていてくださいということです。その先はゆっくりと動き出して構いませんが、フルで家事や育児をすることは勧めません。

 とはいえ、「頼れる両親が近くにいない」「夫は忙しくて仕事が休めない」という方もたくさんいると思います。家庭の事情は、それぞれです。「私がここで頑張れば……」と背負い込んでしまう女性も多いでしょう。でも、この期間にきちんと出産のダメージから体を回復させておかなければ、年を重ねてから体の不具合が生じる結果になりかねません。できれば夫にこの3週間くらいはすべてを委ねたいところですが、それが難しい場合には親や、家事代行、産褥ヘルパーなどにアウトソーシングしてもいいのです。

 本当に「お母さんでなければダメ」なことは何でしょう? 赤ちゃんの世話でも、オムツ替えや沐浴は他の人でも大丈夫。母乳の場合、授乳だけはお母さんですが、ミルクであればお父さんだってできるのです。ですから、頼れることは事前に準備をしておいて、体を休めることに専念してくださいね(夫への頼み方については、今後触れていきます)。

「産後、少なくとも3週間のママにとっての一番大事な仕事は、横になって休むことです」(宋美玄先生)