産褥の6週間で体はどう戻る?

 この期間、特に回復していく体の中でも大事な個所は、子宮、骨盤、骨盤底筋群の3つです。

 通常こぶし大くらいしかなかった子宮は、妊娠によって約15倍にまで大きくなっています。産後の6~8週間をかけて、子宮が妊娠前の元の状態にまで戻っていきます。子宮から悪露(おろ)と呼ばれる分泌液が血液と共に出ますが、徐々に量が減り、止まります。これには個人差がありますが、6週間後くらいまでには止まっている人が多いです。

 さらに、妊娠・出産で広がった骨盤の位置が戻ってくるのもこの期間。骨盤が緩んだ状態で歩き回ったり、赤ちゃんの抱っこなど重いものを運んだりすると、一気に体への負担が大きくなってしまいます。基本的には、産褥用の骨盤ベルトで常に固定することをオススメします。

 骨盤ベルトは、恥骨から骨盤をしっかりカバーするものを選んでください。最近では、ベージュなどのものばかりでなく、おしゃれな色やデザインのものも増えています。私も実は産後2〜3年は着けていましたが、ジーンズなどの上から着けてもおかしくないブルーのものを使っていました。“見せブラ”のように、見えてもいいデザインを選べば産後も長く着けられますし、それだけ骨盤のサポートが必要ということなのです。