反抗期がきたら赤飯を炊いてもいい

 「例えば、イヤイヤ期の2~3歳はトイレトレーニングの時期とも重なりますが、このトイトレで過度に厳しく訓練されると、大人になってから潔癖主義になるという指摘もあります」(佐藤さん)。

 また、イヤイヤ期以降、子どもの欲求を抑え込んでしまうと、思春期の反抗期が来ないことも。「うちの子、親に反抗なんてしない、とってもいい子なの、などと喜んでいる場合ではありません。子ども時代に抑圧されたことは、大人になって何かしら副作用が出るもの。大人になってから『自分が分からない』『自分の意見が言えない』『自分に自信が持てない』『自分で判断できない』といった社会的弊害が生じて、それが一生ついて回ることになりがちです」と佐藤さんは指摘します。

 さらに、「親に構ってもらえなかった」と愛着障害を持っている場合も多いため、30代や40代になってから恋人や結婚相手に赤ちゃん返りすることもあると言います。

 「甘え先をやっと見つけ、その相手に自分のことでいっぱいになってほしいと思ってしまうんです。それゆえ、相手を束縛してしまったり、モラハラしたり、ストーカーになることもあります。そのくらい相手が『自分の方を見ているか』といった執着が強くなってしまうんですね。だから、きちんと反抗期がきたら赤飯を炊いたっていいくらいのおめでたいことなんですよ」と佐藤さんは指摘します。

「共働きに原因アリ」と感じたことのある人が45.5%

 とはいえ、常に時間と戦っている共働き家庭で、際限なく続く子どものイヤイヤや反抗に延々と時間を取られては、生活が立ちゆきません。ついつい、手っ取り早く事態を収めようと、大声で叱ったり、無視したり、不機嫌な顔を見せたりして、子どもを抑え込もうとしてしまうことが少なくないのが現実のようです。

Q子どもがイヤイヤ・反抗してきたことに対して、自己嫌悪に陥るような対応をしてしまったことがありますか。

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Q(あると答えた人に対して)具体的には?

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Q「子どもがイヤイヤ・反抗するのは、自分が共働きだからかもしれない」と一度でも思ったことがありますか?

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Q(「ある」と答えた人に)そう思った理由は?