「小学校受験なんてハードルが高い」「共働き家庭にお受験は不利」というのは昔の話。最近では共働きで子どもを保育園に通わせながら、小学校受験をする家庭も増えてきています。
 全国にある私立小学校の数は200校以上。その約半数が首都圏に集中しています。そんな中、私立小学校を受験する、しないを一度も検討せず、子どもの可能性を狭めてしまってもいいのでしょうか?連載の第3回目は、小学校受験塾のベテラン先生に志望校の選び方について、話を伺いました。

まずは色々な小学校を見学し、自分の目で判断する

 いざ私立小学校を受験するかどうか検討を始めると、気になるのが志望校選びです。

 首都圏・関西で幼児教室を展開する理英会の川崎ルフロン校教室長の原恵美さんは、「まずは色々な小学校を見学して、志望校を見つけてほしい」といいます。

 「人の言葉は、その人の価値観によるものも大きいので、自分の目で判断してほしいです。できれば、子どもが小さいときから色々な学校を見ながら、何度も足を運んでいただくのが理想です。年長から学校見学を始めると、1回しか見る機会がなかったり、同じ日に他の学校説明会が開催されたりする場合もあります。遅くても年中の段階で、見てもらえるとうれしいです。もちろん、年長からでも間に合わないということはありません」

学校見学ではゴミ箱の中やトイレもチェック!

 学校を見学できる機会は、学校説明会、施設見学会、授業体験会、運動会、学芸会など、学校によって異なります。

 「いまは色々な工夫がされていて、先生のお話だけでなく、在校生の様子を見せてくださるところもあります。お母さんたちには、ゴミ箱の中まで覗いてきて、トイレも必ず入ってきて、と伝えています。きめ細やかに見ることで、様々な点に気が付くことができるからです」

 そこで、原先生に伺った学校見学時のポイントを紹介します。

●学校見学時のポイント

教室…机の高さが同じかどうか(高さが違う場合、身長別の配慮がされていることが分かる)
掲示物…1年間の目標、絵画など(いま学校が取り組んでいる内容が分かる)
トイレ…清潔に使われているか、配慮されていることはあるか
生徒…子どもの様子はどうか(話を聞けるようであれば『学校は楽しい?』と聞いてみるといい)
先生…話し方や態度、生徒との接し方はどうか

 「学校によってカラーが違います。例えば都内の女子校も全部違います。見学をすれば、固い学校だと思ったらこんなに元気がいいんだとか、見て感じ取ることができます。肌で感じたうえで、一歩踏み出してみようとか、他の行事にも行ってみようとか、別の学校を見てみようとか、何かしら自分の中に今後のイメージが湧いてくると思います」

 さらに、学校を見たときに感じたことは、メモを取っておくといいといいます。

 「願書や面接の志望動機を書くときに役立ちます。通り一遍の『御校のポリシーが……』という言葉は、全員が書くので学校側は求めていません。学校を見学したときに感じたことの中から『×○なところに御校の校訓が生きている』など具体的に伝えられるといいでしょう

次ページから読める内容

  • 固定概念で決めない。私立小学校の共同フェアを活用しても
  • 有名校や伝統校に縛られない
  • 子どもがおとなしい性格だから、おとなしい学校がいいわけではない
  • 試験当日、偏差値通りに子どもが力を発揮できるわけではない
  • 早生まれと遅生まれ。月齢別考査がある学校も

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