「小学校受験なんてハードルが高い」「共働き家庭にお受験は不利」というのは昔の話。最近では共働きで子どもを保育園に通わせながら、小学校受験をする家庭も増えてきています。

 全国にある私立小学校の数は200校以上。その約半数が首都圏に集中しています。そんな中、私立小学校を受験する、しないを一度も検討せずに、子どもの可能性を絶ってしまってもいいのでしょうか?

 変わりつつある小学校受験にフォーカスを当てた連載。第2回目は、小学校受験塾のベテラン先生に小学校受験のメリットについて、話を聞きました。

家を買うのと同じで、100校から選べるチャンスがある

 「『公立でいい』ではなくて『公立がいい』になるための比較をしてみたほうがいい」と話すのは、首都圏・関西で幼児教室を展開する理英会の川崎ルフロン校教室長の原恵美さん。「家を買うように学校を選んでほしい」と原さんは言います。

 「家を買うとき、近所にあるから買うわけではなく、たくさん見学して比較検討しますよね。小学校選びも同じ。私立小学校は首都圏には約100校あります。学区の中の公立小学校は1つであっても、自宅から通学時間1時間くらいで地図にコンパスで円を描いてみれば、通える学校はたくさんあります。たった1度の子どもの小学校入学のチャンスであれば、『ここでいい』という選び方ではなく、『本当にここがいい!』で学校を選んでほしい。そのうえで、近所の公立なのか、国立なのか、1時間かかっても行く私立なのか、を決めればいいと思います。『公立でいい』ではなくて『公立がいい』になるために、まず比較をしてみてはどうですか、という話をしています

 「子どもが生まれ、まずは幼稚園を選びましょう、小学校を選びましょうというときに、どんな子に育ってほしいのかという夢を描いてください。子どもの可能性を広げる選び方をそれぞれの段階でしていきましょう、というのが私たちの考え方です

自分で生きていく力がある家庭や子どもは公立でもOK

 それでは、公立小学校と私立小学校、いったい何が違うのでしょうか?

 「公立も悪いわけではありません」と原さんは言います。「近所で通いやすい、お友達が近所にいる、なかには教育モデル校になっていたり、評判のいい学校もあったりします。ただ公立校の場合、校長先生が変わることも多く方針が変わったり、先生も色々なタイプの方がいて、評判通りとはいかないこともあります。また隣に座る友達がどういう家庭方針の子かも分かりません。その中で、自分自身で生きていく力を身に付けられる家庭や子どもであれば、公立小学校でも十分だと思います

 その点、私学はそれぞれの学校の考え方が明確に異なります。

 「私学は、持っている伝統やポリシー、校訓、求めているものも違います。小学校だけなら6年ですが、中学高校までなら12年、大学まで行ったら16年、同じ学校で過ごすことになります。そのため、学校と家庭の方針が合致する小学校を選べば、子どもをこう育てたいという1本の子育ての方針が立ちます。公立は賭けになる部分もありますが、私学は家庭の方針に合った小学校を選ぶことが可能です」

次ページから読める内容

  • 入学後の生活に生きる小学校受験の学び
  • 中学校受験に強い私立小学校。トップ塾の上位クラスは私学の子が多い
  • 小学校受験は折り返し地点。このタイミングで教育方針を考えるか否か

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