「小学校受験なんて敷居が高い」「お受験は共働き家庭に不利」というのは昔の話。最近では共働きで子どもを保育園に通わせながら、小学校受験をする家庭も増えてきています。

 全国にある私立小学校の数は200校以上。その約半数が首都圏に集中しています。そんな中、私立小学校を受験する、しないを一度も検討せずに、子どもの可能性を絶ってしまってもいいのでしょうか?

 そこで、日経DUALでは小学校受験に関する企画をスタート。第1回は、小学校受験塾のベテラン先生に共働き家庭でも小学校受験が可能かどうか、話を伺いました。

共働きだから、と不合格になる私立小はなくなった

 「ここ最近、小学校受験を目指すお母さんにも、お仕事をされている方が増えてきている」と語るのは、首都圏・関西で幼児教室を展開する理英会の川崎ルフロン校教室長の原恵美さん。

 「働いているお母さんは『働いているんです、もう小学校受験はダメでしょうか』と入口から無理だと思われていますが、全くそういうことはない、というお話を必ずしています」

 「先日もある小学校の先生がおっしゃっていました。昔は、働くお母さんは学校行事を手伝ってもらえないので、あまり進んで入学を受け入れていない時代もありましたが、そうすると少子化もあり入学希望者が減ってしまう。また女性活躍が叫ばれるなど、時代も変わってきている。今は働いているお母さんに対する区別はなくウェルカムだ、と

 とはいえ、共働き家庭を受け入れていない小学校もあるのでしょうか?

 「基本的に小学校受験では、お母さんが働いているかどうかを見るのではなく、子どもを見ます。保育園だから受からないという時代も正直ありましたが、今は全くない。多くの学校は共働きでも、合否に関わるということはほぼないと思われます