子連れ海外弾丸旅行、本当に楽しめるの?という疑問から、編集部員が小学校4年生の息子と2人で、2泊でカンボジア・シェムリアップ(世界遺産のアンコール・ワット)へ行ってきました。

 出発間際に「行きたくない」と言い出した息子が、3日後には「帰りたくない」とぐずりだす事態に。たった2泊ですがアンコール遺跡観光、サーカス観賞、水上の街をクルーズ、象や気球やトゥクトゥクに乗り、すぐ近くで野生の猿親子に遭遇して興奮…。かけがえのない体験ができました。「子どもは楽しめても親がぐったりするのでは…?」と覚悟もしましたが、息子だけでなく親である私にとっても「ここ数年で一番濃くて楽しい3日間」に! その様子をたっぷりリポートします!

【2泊から!! 地球を丸ごと味わう親子海外旅行 特集】
第1回 海外旅行を通じた本物体験は、子どもの一生の財産
第2回 砂漠、ジャングル、ジンベエザメ 2~3泊の本物体験
第3回 クルーズ、巨大建造物、最長鉄道 世界の本物体験
第4回 親の得意分野を旅のテーマに 海外親子旅10の秘訣
第5回 小4息子とカンボジア遺跡へ「週末+α」旅は可能?
第6回 2泊でカンボジア満喫 遺跡をめぐり象や気球にも ←今回はココ

カンボジアへ到着

 無事にスーツケースをピックアップ、外に出るとガイドさんが私たちの名前が書かれた紙を持って待っていてくれる。今回、ずっと一緒に回ってくれたガイドさんはオク・マハホンさん(2歳の男の子のママ)。にこやかに声をかけてくれるものの、息子は目線を落としたまま少し緊張した様子。

 トヨタの「ハイエース」に乗って20分ほどでホテルへ到着。今回宿泊したのは「JAYA HOUSE RIVER PARK HOTEL」。アーリーチェックインをお願いしていたため、すぐに部屋に案内してもらえる。また、朝食も食べることができた。

 この日は、睡眠時間が短いことによる子どもの体調への影響を懸念していたので、あまり計画を詰め過ぎず、15時ころガイドさんに迎えに来てもらうことに。15時から下記の場所に出かけてみた。

【ラッキー・モール】

 ショッピングモール。日用品などがひととおりそろうスーパーマーケットや、文房具、家電、化粧品、雑貨などの小売店で構成。ここに来ればたいていのものが買えそう(スーパーは22時まで営業)。

 スーパーには生鮮食品、加工食品、飲料、日用品など日本でも見慣れたものも多いが、生鮮食品をよく見るとカエルやナマズなど、こちらならではのものも売られている。市場より値段は高いが、現地の人も利用するようだ。

 文房具店で面白かったのは絵本。日本のものと違い絵が妙にリアル。ペンは日本のメーカーのものもあり「日本の製品です」というPOPも掲示されている。

ナマズを手に取る息子(上段左に陳列されているのはカエル)
ナマズを手に取る息子(上段左に陳列されているのはカエル)
スーパーには食品のほか日用品も充実
スーパーには食品のほか日用品も充実

【オールド・マーケット】

 市場。食品売り場、衣服、特産品、土産物などのお店がひしめき合う。屋内とはいえ冷房施設がないため、ひたすら蒸し暑い。特に食品の売り場は匂いも強く、慣れていない日本人にはきつく感じるかもしれない。息子も「においが…」と奥まで入ろうとせず。

オールド・マーケットには食品や土産物の店がひしめき合う
オールド・マーケットには食品や土産物の店がひしめき合う
オールド・マーケットには食品や土産物の店がひしめき合う

【カフェ】

 「シェムリアップはカフェブーム。様々なカフェができています」とガイドさんに聞き、そのなかの一つであり、日本人のオーナーが運営している「フレッシュ・フルーツ・ファクトリー」へ。フルーツのかき氷やスムージーが代表的メニュー。私はマンゴーとパッションフルーツのかき氷、息子はマンゴーのスムージーを。かき氷には練乳がかけられており甘くなめらかで食べやすい。スモールサイズを選んだがかなりのサイズ。息子は「おなかがいたい」と2度トイレへ。「さっそくおなかを壊した?」と少し焦ったが、一時的なものだったのか、その後は問題はなし。

シェムリアップはカフェブーム
シェムリアップはカフェブーム
店内や屋外の壁には旅行客からのメッセージがびっしり
店内や屋外の壁には旅行客からのメッセージがびっしり
<次のページからの内容>
● 「超おいしい」夕食、サーカスは日本語の字幕付きで大満足
● 朝5時起きでアンコール・ワットの朝日観賞に行くが…
● 象とトゥクトゥクは揺れるが、気球は揺れなかった
● 野生のサルの赤ちゃんが触れるほど近くに!
● モーターボートで水上の街へ
● ヤシの実、蓮の実、アヒルの卵、孵化しそうな卵
● 乗り継ぎ時間が短かったが、空港の人に助けられる
● 「なんで2泊なの」と怒り出した息子の変化