「週末でも海外旅行、本物体験ができる」ことを前回、お伝えしましたが、では具体的にはどういう日程で、どこに行き、どんな体験ができるのでしょうか。また、どうすれば親子旅を充実したものにできるのでしょうか。

 特集2回目に続き、3回目は「海外旅行モデルプラン」の後半です。東京発「最短2~3泊」で、実際にどんな旅先に行くことができるのでしょうか。

 想定は年中以上の子どもがいる親子。子連れなのでリゾートホテルもあって大きな無理なく安心して旅行ができ、なおかつスケールの大きい体験ができる旅先を、旅の達人の知恵を借りながら編集部が頭を絞って考えました。“旅の達人”たちに聞いた「親子海外旅行を楽しむポイント」と併せてお届けします。

【地球を丸ごと味わう 2泊から!親子海外旅行 特集】
第1回 海外旅行を通じた本物体験は、子どもの一生の財産
第2回 砂漠、ジャングル、ジンベエザメ 2~3泊の本物体験
第3回 クルーズ、巨大建造物、最長鉄道 世界子連れ旅5選 ←今回はココ
第4回 親の得意分野を旅のテーマに 海外親子旅10の秘訣
第5回 小4息子とカンボジア遺跡へ「週末+α」旅は可能?
第6回 2泊でカンボジア満喫 遺跡をめぐり象や気球にも

旅の達人が教えてくれた、親子海外旅行を楽しむポイント(後編)

 今回も“旅の達人”たちに聞いたポイントからご紹介しましょう。

親子海外旅行を楽しむポイント(後編)
・アクセス良好だからこそできる複合体験
・日本では見られない夕日や日の出の美しさに圧倒される
・巨大建造物で歴史に興味を持つ
・似ているからこその違いに気付く
・相互理解を深めるきっかけにする

 前編ではドバイやモンゴルなど、週末旅で行けること自体に驚くような旅先をピックアップしましたが、後編は比較的、アクセスの良い場所が多いのが特徴です。具体的なモデルプランを紹介しながらポイントを説明していきましょう。

 なお、今回のモデルプランには、それぞれ大人1人当たりの航空代金を掲載していますが、あくまで編集部で調べた時点における一例です。航空代金は混雑等に応じて日々変動し、出発日によっても異なります。また、モデルプランでは2~3泊で行ける最短の日程を想定しているため、航空便やフェリーなどの遅延によって予定を変更しなければならなくなる可能性もあります。

ハロン湾のクルーズ(写真提供:エス・ティー・ワールド)
ハロン湾のクルーズ(写真提供:エス・ティー・ワールド)

ベトナム・ダナン/ホイアン(3泊4日)

世界遺産ホイアンで日本との縁を発見する面白さ

 ベトナムは今、親子旅の注目国の一つ。首都ハノイなどの都市部も魅力的ですが、2014年に直行便が就航して以来、人気が急上昇しているのが、中部にあるビーチリゾート、ダナンです。

ダナンは人気急上昇中のビーチリゾート(写真提供:古屋江美子)
ダナンは人気急上昇中のビーチリゾート(写真提供:古屋江美子)

 ポイントの一つは本物体験までのアクセスの良さ。「空港から市街地まではタクシーでの移動になりますが、30分程度で到着します。海が近いプール付きのリゾートホテルにもリーズナブルに泊まることができ、日帰りでホイアンやフエなどの世界遺産にも行けます」と小学校1年生の子どもを持つ、旅行ライターの渡辺裕希子さん。夏の昼間はとても暑いので、ホテルのプールで過ごして、少し涼しくなってから遺跡を回ったほうがいいそうで、乾季は3~8月ですが7~8月はかなり暑くなります。そのため、街歩きをするなら3~5月と9月ごろがおすすめ。「異国情緒を気軽に味わいつつ、世界遺産を楽しみ、しかもビーチも楽しめるのがいいところですね」(渡辺さん)。

プール付きのリゾートホテルもリーズナブル(写真提供:古屋江美子)
プール付きのリゾートホテルもリーズナブル(写真提供:古屋江美子)
<次のページからの内容>
● 【ベトナム・ダナン】日帰りでホイアンやフエなどの世界遺産にも
● 【ベトナム・ハロン湾】クルーズ船から見る夕日や日の出に圧倒される
● 【中国・万里の長城】巨大建造物が子どもを刺激! 歴史に興味も
● 【台湾・台北】異国の通貨で買い物 似ているからこそ気付くこと
● 【ロシア・ウラジオストク】3時間弱で行けるヨーロッパ