1. 日経xwomanトップ
  2. DUAL
  3. パパ
  4. なぜ進まない? 男性育休
  5. 男性の育休に追い風 「産休」制度も新設へ大きく動く
  6. 2ページ目

男性の育休に追い風 「産休」制度も新設へ大きく動く

働き方改革で企業が男性育休取得の促進にシフト。取得率アップに期待を持てる政府の発表


社員の家族の絆作りを支援する動きとして育休を促進

―― 企業にはどのような変化が出ていますか?

小室 昨年の4月に施行された働き方改革関連法は、男性育休の追い風になっています。働き方改革関連法では時間外労働の上限規制が導入されました。そこで再評価されるようになったのが、生産性の高い社員です。彼らは家族や趣味に時間を充てるために、時間内で仕事を終わらせて家に帰っていきます。家族との絆は、生産性を上げることにもつながっているのです。

 反対に、企業がどんなに「定時で帰りましょう」と促しても、「早く帰ると家族から嫌がられる」「家に居場所がない」と思っている社員はなかなか帰らない傾向があります。

 家族との時間を持ちたいという気持ちを社員が持つことで生産性が上がると企業も気づいたことから、子育て世代に向けては家族との絆づくりのスタート地点である出産育児を支援する方向にシフトしています。

 業界によっては同業他社の男性育休取得率を意識する傾向もあり、取得率を引き上げる要因になっています。学生が就職先を選ぶ条件として、男性も育休を取りやすいことが上位にあることからも、男性育休を支援する企業はますます増えていくでしょう。

―― 政府の動きはどうでしょうか。

男性育休書籍告知

小室淑恵 株式会社ワーク・ライフバランス代表取締役社長
小室淑恵 2006年に株式会社ワーク・ライフバランスを設立。多数の企業・自治体などに働き方改革コンサルティングを提供し、残業削減と業績向上の両立、従業員出生率の向上など多くの成果を出す。講演依頼は全国から年200回以上。内閣府「子ども・子育て会議委員」、経済産業省「産業構造審議会委員」、厚生労働省「社会保障審議会年金部会委員」、「一般財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会顧問会議顧問」など複数の公務を兼任。近著に『働き方改革 生産性とモチベーションが上がる事例20社』(毎日新聞出版)『男性の育休〜家族・企業・経済はこう変わる〜』 (PHP新書)など。二児の母。

…続きを読む