育休中、仕事から離れても前進している実感得られた

ママが集まる勉強会に参加　プライベートの悩みも相談できた

　中井さんの勉強スタイルには育休中ならではのものが他にもあります。例えば、医療事務の資格は複数あるのですが、通信講座で学んで自宅でテストを受けられる資格をチョイス。また、3年間で45時間の勉強が課せられているキャリアカウンセラー資格の継続学習では、自分と同じ子育て中のママが開催している勉強会に参加したそうです。

　「子連れ参加OKで、勉強中に授乳やおむつ交換ができるのがとてもありがたかったです。また、子育てと両立しながら一緒に頑張れる仲間がいたことは、大きな励みになると同時に、プライベートの悩みも相談できたりして心強かったです」

　学習法や学習スタイルを工夫したとはいえ、育児と3つの勉強を両立させるのは大変なこと。1年半の育休中、これらを上手にやりくりすることができた秘訣は何なのでしょうか。

　「周囲から見ればガムシャラに頑張っているように見えるかもしれませんが、実はそういうわけではありません。別に資格を取れなくても死ぬわけではないので、『ダメだったら来年また挑戦すればいい』というつもりで挑んでいました。育休中に新しいことを学ぶのなら、それくらいの気持ちで取り組んだほうが無理なく続けられると思います」

　中井さんによると、育休中に学ぶからこそのよさもあるのだとか。疲れてしまったときの翌日は子どもと一緒にお昼寝をするなど、身体と相談しながら時間に追われることなく自分のペースで学べたそうです。

　「育児にかかりっきりだと、時には精神的に行き詰まってしまうことがあるかもしれません。でも、勉強を通して新しい知識を得ることが単純に楽しく、いいリフレッシュにもなるのです。また、何かを学ぶことは一歩ずつ前へ進んでいる実感が得られるので、長く仕事から離れていることによるキャリアや将来への不安が和らぐというメリットもありました」