前回に続き、子育てと管理職の両立を実践しているワーママにリアルな声を聞いていきます。今回紹介するのは、日経DUALの「共働き子育てしやすい企業グランプリ2017」でグランプリを受賞したSCSKに勤務する遠藤敦子さん(42歳)。本社の事業戦略企画部で課長を務めて3年目になります。プライベートでは2人の女の子のママ業をこなし、好きなホットヨガを楽しむ時間もしっかり確保。これらを無理なく両立する秘訣は「オンとオフを切り分けしないこと」と言い切ります。

【“積極ママ&隠れ消極ママ”これからのリーダーシップ術 特集】
第1回 ママ管理職 昇進の打診「受け入れた」61.4%
第2回 「普通のママが管理職になる時代」 3つの必須知識
第3回 アフラック 時短中の昇格に葛藤「私に務まる…?」
第4回 SCSKママ「次、課長」に驚き!でもやりがいある ←今回はココ
第5回 アクセンチュア役員がママに助言「昇進は即受けて」

育休明けのたびに、元いた部署がなくなった

 小6と小2の女の子を育てながら、社内プロジェクトを推進する部署で課長として活躍する遠藤さん。順調にキャリアを築いてきたのかと思いきや、その会社員生活はなかなか波乱に満ちています。というのも、2人の子どもを出産して仕事に復帰する際、2回ともそれまで働いていた部署がなくなってしまったのです。

 「旧CSKに新卒で入社し、外部向けにIT教育を行う部署で6年ほど講師として働いていました。しかし、第1子の産休に入るタイミングで教育事業そのものがなくなり、部署も解散。不安なまま産休に入りました」

 2007年に復職した後は、人材育成のノウハウを持った人材を求めていた通信事業系の部署に配属。その後、新設された本社部門の人材開発課に異動します。2年ほど働いたところで2人目の産休・育休に入りますが、今度は合併に向けた準備の過程で部署の統廃合があり、また部署がなくなってしまいました。

 「産休に入っている人員はいったん人事所属となり、復職の際に配属を考えましょうということに。2011年4月の復帰のタイミングに新規事業創出をテーマとする部署が設立されたので、そこに配属されました。それが現在の部署です」

課長打診より意外だった、第1子出産後の昇格推薦

 まずはアシスタント業務からスタートし、2012年からはプロジェクトのリーダー業務も担当。着実に経験を積んでいく中で、2015年の年度末に、当時のグループ長である執行役員に呼ばれて課長昇進の打診を受けました。初めて全社レベルの施策のプロジェクトマネージャーという大役をやり終えたタイミングでした。

 「別件での話だと思って会議室に行ったら『来期から課長をやってほしい』と言われて、とにかくびっくりして。思わず『えー!』って声が出てしまったのを覚えています。『ご家庭のこともあるだろうし、必要なことがあればバックアップするから』と言ってもらえて、その場で『はい』と受けました」

 遠藤さんの自己分析によると、「上昇志向が強いタイプではないが、リーダーを務めることや、人前に出たりすることには元々抵抗がない」とのこと。実は前段として、2014年に女性ライン管理職候補者の育成プログラムに選抜されていたため、「いつかはそういう話があるのだろう」という心構えはできていたといいます。

 むしろキャリアアップに関する思いがけない打診と感じたのは、第1子出産後に昇格推薦を受けたときでした。「昇格試験を受けるように、という話でした。課長などのライン管理職ではありませんが、昇格することすらも『自分にはもう縁のない話だろう』と当時の私は思っていたんです」

遠藤敦子さんのモチベーショングラフ
遠藤敦子さんのモチベーショングラフ
<次のページからの内容>
● 時短勤務の仕事の段取りができず、突発事態に翻弄された日々
● 在宅勤務やフレックスが強い味方に
● 自分が頑張るのではなく、人に動いてもらう難しさを痛感
● 仕事とプライベートを分けず、やるべきことを効率よく段取りする
● 「子育て中であることは、あなたの個性の一つ」
● 【読者の疑問や不安に先輩からのアドバイス】夫婦で早めに予定を共有、非常時はママ友ホットラインが頼り/「あなたはやれる」と会社が思ってくれたことを信じて

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  • 仕事とプライベートを分けず、やるべきことを効率よく段取りする
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