子どもにだけ“グローバル化”を押し付けず、ママの頑張る姿も見せて

Nさん(4歳の娘さんと親子留学)の場合

 4歳の娘と子どもと一緒に5週間の留学計画で来ています。私は2週間の語学留学で、マリンスポーツなどアクティビティー付きなので料金は1週間約5万円。2週間で10万円です。午前と午後を授業やアクティビティーを組み合わせてプランします。 娘は、朝8時半にカウリ・ラーナーズに預けていき、自分は9時から16時まで語学学校で過ごします。語学学校が終わったらすぐに娘をピックアップしに行くという生活です。

娘さんと一緒に自身も語学スクールに留学しているNさん。
娘さんと一緒に自身も語学スクールに留学しているNさん。

語学学校には、夫婦で来ているフランス人やママさん一人で留学している人もいます。出身国の伝統食を持ち寄るフードナイトなどが学校で開催されます。そのときに「子ども連れてきなよ!」と誘ってもらえたのが嬉しく、とてもいい体験になりました。

ビーチに近い語学スクールには、世界各国から大人の留学生が集まる。
ビーチに近い語学スクールには、世界各国から大人の留学生が集まる。
ビーチに近い語学スクールには、世界各国から大人の留学生が集まる。
ビーチに近い語学スクールには、世界各国から大人の留学生が集まる。

 滞在先はシェアアパートで、キッチン付きのコンドミニアムで親子で楽しんでいます。料金は、1週間で750ニュージーランドドル=約6万円なので、1カ月で約25万円前後です(※2018年3月時点)。シェアアパートではなく、Airbnbの場合はもっと安いですが、個人間でのやりとりなので交渉によって値段が違うという不安感はあります。ピークシーズンは12月と3月なので、この値段は高い方。オフシーズンならもうすこし割安になります。(編集部注/フィティアンガの家賃相場は、1週間で200~500NZD。公的発表では中間価格は1週間で347NZドル=約2万7000円となり、1カ月で約10万円

 心配だった娘の留学ライフですが、入ってしまえば大丈夫でしたね。むしろ現地の子どもたちが一緒なら、私が付いていなくても大丈夫。ですが、初日の3日間は幼児教室にずっと一緒にいたほうがいいかもしれません。私はそれをせずに初日から語学学校に行ってしまったのが反省点かな。でも、毎日、本当に楽しいです! 親子留学のポイントは、親も自分自身をどう発見するかという事だと思います。子どもだけに「グローバル化」を押し付けるのではなく、親も一緒に学んでときには落ち込んだりして、成長していく姿を見せるのがよいと思います


 今回は親子留学の実践者や、教員の声を聞いた。単に英語を早期に覚えさせるのではなく、困難を乗り越える力(レジリエンス)や、一生学び続ける姿勢を親自身が子どもに見せることが、親子留学の最大の目的だと感じた。

 次回(最終回)は、留学を通して現地移住を果たしたファミリーの実例を紹介する予定だ。

関連情報

■Riverlee Early Learning Centre
http://www.riverlee.co.nz/
■Kauri Learners
http://www.kaurilearners.com/
■日本人親子留学の問い合わせ窓口
studyNZ@sunnyside-international.jp

(取材・撮影/日経DUAL編集部)