人生の一大イベントである出産。産院選びから、自然分娩や無痛分娩などの「産み方」までさまざまな選択肢がありますが、「産後をどのように過ごすか?」ということへの関心は必ずしも高いとはいえないのではないでしょうか。「里帰り出産」を選ぶ人も多いですが、本当にそれが最善なのでしょうか。この連載では、「現代に合った“産後”の過ごし方」を専門家の話を交えて紹介します。今回は「専門家が里帰り出産をおすすめしない本当の理由」です。

「里帰り出産」は旧時代の産物? 嫁姑問題に端を発する

 その昔、「里帰り出産」が当たり前だったのは、「一度夫の家に嫁ぐと、嫁は夫の家族に気兼ねしてなかなか自分の実家に帰れない」という事情があったからだということをご存知でしょうか。

 「産後であれば、養生を理由に大手(おおて)を振って実家に帰られる」。里帰り出産とは舅や姑にいびられ、肩身の狭い思いをしている嫁が、実家に帰ってのんびり過ごすことのできる、唯一の時期といっても過言ではなかったのです。

 しかし、現代の日本はずいぶん事情が変わり、実家に帰る時に夫や舅、姑に気兼ねをするという人はほとんどいなくなりました。家事や育児も、夫や外部サービスの助けを借りる環境が整っています。

 それにもかかわらず、いまだに里帰り出産を選択する女性がこんなにも多いのはなぜでしょう。

次ページから読める内容

  • 「産後ケア」は女性の体の回復に欠かせない
  • 「里帰り出産」で、母娘の関係問題が顕在化する?
  • 「甘えたい娘」の気持ちに反して、「経験値の違いを見せつける母」
  • パパ育てにも向かない、「里帰り出産」のリアル

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