人が増えれば、家事も増えるという盲点

 例えば、洗濯。それまでは夫婦2人でしたから、2日に一度、洗濯機を回すだけで済みましたが、同居が始まるとそうはいきません。1日に数回洗濯することになり、それを干して、取り込んで畳むだけでも重労働。「赤ん坊がいるのだから、家の中は清潔でなければ」と掃除も丁寧になり、いつもとは雲泥の差で時間がかかるようになったのです。

 中でも一番キツかったのは、御三度(一日三度の食事の用意)の用意です。夫婦2人であれば外食で済ませたりスーパーのお惣菜で済ませたりしよう!となるものの、床上げ前の娘がいるとそうもいきません。食材を買いに行って料理をするだけでも1日が終わってしまう。合間をぬって仕事をしようとするけれど、体力的にも精神的にも限界です。仕事のスケジュールに穴をあけることも増え、これが私にとっては大きなストレスとなりました!

 しかも、この頃には赤ん坊の夜泣きと授乳への疲労から娘が体調不良となり、「彼女を休ませるために、できるだけ赤ん坊の世話も手伝わなくちゃ」と張り切ってしまいました。2人の子どもを育てあげてきた自負もあって、「赤ん坊の世話なんて楽勝!」という気持ちもありましたが、なかなか泣き止まない子どもを抱っこして寝かしつけるのが50歳オーバーになるとこんなに辛いとは思いもしませんでした。持病の腰痛が悪化して、その後、しばらく腰が立たなくなり本当に参ってしまいました。

 その頃、私の母が病に倒れ、娘の里帰り出産は急遽、幕を閉じることに。産後ケアの疲れがとれぬまま、今度は親の介護をすることになりました。娘は少し不安そうでしたが、状況を理解して、それからは夫婦ふたりで頑張ったようです。