「現代に合った産後の過ごし方」を専門家の話を交えて紹介する本連載。里帰り出産以外にも、「自宅でパパと乗り切る」「民間や自治体の産後支援サービスを利用する」といった方法があります。今回は、皆さんの体験談を交えながら、それぞれのメリット・デメリット、気になる民間や自治体による産後サポートについてご紹介します。

 「産後の家事・育児はパパがメインで担ってくれました。家事をしながら赤ちゃんの世話をしてくれ、育児の大変さを実感したのではないでしょうか」

 こう語るのは、里帰り出産をせず、自宅でパパと一緒に産後の時期を乗り切った鈴木さん(仮名・都内在住の会社員)です。「もし里帰り出産を選んでいたら、パパは一番大変な新生児期を知らないままで、その後の育児もうまくいかなかったかもしれません」と、鈴木さんは話します。

 これまでに紹介した産後の過ごし方には、以下の3つのパターンがありました。

【ママの産後3週間(床上げまで)の過ごし方】
A 実家に帰らず、自宅でパパと一緒に産後を乗り切る方法
B 里帰り出産などで実母や義母にサポートしてもらう方法
C 外部の産後支援サービスなどを利用して乗り切る方法

 鈴木さんのように自宅でパパと一緒に産後を乗り切るには、いくつかの条件が必要です。パパが育休を取得できること、もしくはパパの職場が上司の理解を得やすい環境であること、など。しかし、実際はそんなケースばかりではありません。パパ自身が育児や家事に協力的でないこともあるでしょう。

 その点、Bの「里帰り出産」はかつて出産を経験している実母(義母)がついているので安心です。しかし、実際にBパターンで産後を過ごした石川さん(都内在住・会社員)は、当時の経験を次のように振り返ります。

 「里帰り出産をして実家で産後を過ごしました。実家にいる間は家事をせずに済みましたが、その分、自宅に戻るとギャップが。夫が朝出かけた後、赤ちゃんの世話をたった一人でしなければならないことが心細く、毎日泣いていました」

 里帰り出産は、夫と子どもが一緒に過ごす時間が短いため、夫が育児を自分事として捉えられないというリスクもあります。そこで、近年注目されているのが、民間や自治体による「産後支援サービス」です。NPO法人孫育て・ニッポン理事長で、「3・3産後サポートプロジェクト」のリーダーの棒田明子さんは言います。

 「最近は、現役で仕事をするシニア層が増えています。また、結婚年齢の上昇に伴う祖父母の高齢化や、地方では産院数の減少などもあり、里帰り出産のハードルは上がっています。一方、民間を含めた産後ケア支援サービスは増加傾向にあります。今後はこういったサービスをうまく利用しながら産後を乗り切る人が増えていくでしょう」

次ページから読める内容

  • 民間や自治体の産後サポートの種類と価格
  • 母体ケアに専念、ショートステイ(入院型)とデイケア(日帰り)
  • 訪問型サポートで、育児や家事などを手伝ってほしい場合
  • 助産師によるアドバイスを受けるという選択肢も

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