子どもの脳や身体、味覚は、日々の食事によってつくられます。一児の母であり、「味覚の育て方」の講座が大盛況のフードアナリスト・とけいじ千絵さんが、味覚を育て、勉強やスポーツなどを頑張れる子になるための食べ方、食べるものをわかりやすく解説します。『子どもの頭がよくなる食事』(日経BP社)から、一部をお届けします!

朝ごはんを食べるために付ける習慣

 ここまで書いてきて、朝ごはんに必要な栄養素やおすすめ食材が見えてきました。とはいえ、朝ごはんをきちんと食べる時間を捻出するのはなかなか難しいという方も多いのではないでしょうか。夜更かしをすれば、当然朝起きられず、起き抜けにすぐ食事を食べられなくなりますね。そこで、朝ごはんを食べるために大事なことについて考えてみましょう。

① 子どもを20分早く起こす

 朝ごはんを食べるためには、まずこれに尽きます。朝食をきちんと取る時間がない子は、いつもより20分早く起こすことです。早く起きて、日常動作で少し体を動かしましょう。そうしたほうが、体が起きて朝食が入りやすくなります。

② 夕食の際に翌日の朝ごはんのことを考えておく

 朝ごはんをすべて朝準備するよりも、夕食のうちに準備をしておくと楽になります。

 いろいろ書きましたが、朝ごはんは本当にシンプルなものでいいのです。夕食の残りものをごはんにのっけたり、納豆ごはんにおみそ汁など、わが家の朝ごはんも本当に質素なものです。夕食を作る際に、おみそ汁や主菜を翌朝のも少し多めに作っておくなど工夫をしましょう。

③ 温かい飲み物を飲む

 おみそ汁でもお白湯でもかまいません。早寝早起きの人でも、起きたばかりは体温が低い状態です。温かい飲み物を体に入れて、体温上昇のサポートをしましょう。胃腸が動き出すと朝食も入りやすくなります。

④ とにかく少しでも食べる習慣を付ける

 朝食をおなかいっぱい食べる必要はありません。大切なのは少量でもいいので、脳に必要な栄養素を取り入れること。ですから最初は、おなかがすいていなくても、とにかく食卓に座る習慣を付けましょう。

(写真/品田裕美)

食べ方と食べ物で脳と味覚を育てる!
『子どもの頭がよくなる食事』

子どもの脳や身体、味覚は、日々の食事によってつくられます。一児の母であり、「味覚の育て方」の講座が大盛況のフードアナリスト・とけいじ千絵さんが、「集中して勉強する」「運動を楽しむ」「元気に過ごす」ための食べ方、食べるものをわかりやすく解説します。すぐに作れるレシピも40種類紹介!

■第1章 頭がよくなる食べ方
■第2章 脳と味覚はどう育つ
■第3章 お悩み別!親子で取り組む食育

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