日経DUALでは「待ったなしの少子化問題」と、内閣府も推進する「ワーク・ライフ・バランスを保ちながら生産性高く働くための働き方改革」という2つの視点で優秀な企業を応援する取り組みとして、第3回となる「共働き子育てしやすい企業グランプリ」調査を実施しました。グランプリに輝いた丸井グループの施策についてご紹介します。

【共働き子育てしやすい企業ランキング特集】
(1) 「共働き子育てしやすい企業グランプリ2019」結果発表!
(2) 上位4位~25位を発表!共働き子育てしやすい企業
(3) 共働き子育てしやすい企業調査 全質問項目を公開!
(4) 丸井 進化を続ける「ワーキング・インクルージョン」←今回はココ!
(5) 大和証券 トップダウンで男女ともに19時退社励行
(6) リコー 信頼し合える風土づくりとリモート環境の両立
(7) 「共働き子育てしやすい企業グランプリ2019」表彰式ルポ

<株式会社 丸井グループ>
創業/1931年 本社/東京都中野区 正社員数/5548人(女性比率は約44%)
創業者の青井忠治氏が「丸二商会」から“のれん分け”により独立。中野店を皮切りに、現在まで関東を中心に、東海・関西・九州に「マルイ」「モディ」25店舗を営業。1960年に日本初のクレジットカードを発行し、現在のエポスカードの会員は688万人に上る。

トップ層の意識改革のため「アンコンシャスバイアス研修」を実施

 昨年、一昨年と特別奨励賞を経て、今年1位に輝いた丸井グループ(以下、丸井)では、2014年度より中期経営計画において「多様性推進」を掲げ、社員の誰もが活躍できる環境を整備する「ワーキング・インクルージョン」を推進している。これまでにも、営業店では最大50パターンのシフトから自分に合った勤務体制を選べるようにしたり、短時間勤務では30分ごとの勤務時間の設定を可能にしたりすることで多様な働き方を実現してきた。

 この「ワーキング・インクルージョン」における新たな取り組みとして、特に今年新しさを加えたのが「アンコンシャスバイアス研修の実施」と「LGBTの社員が働きやすい環境づくり」の2点だ。

 2017年度より実施しているアンコンシャスバイアス研修のねらいについて、人事部 人事企画・多様性推進課長の山崎美樹子さんは次のように話す。

 「『女性は管理職にはなりたがらない』と思い込みがちなマネジメント層だけでなく、女性社員自身にも『私は管理職にはなれない』といったアンコンシャスバイアスが存在していることが少なくありません。誰しもが自身の価値観に基づいたバイアスを持っていることに気づき、自身のバイアスを適切に取り扱うスキルを学ぶことで、一人ひとりの思考や行動の変革につなげていこうというのが、この研修のねらいです

 まずはトップの意識から変えていくために、初年度は役員を含む全ての管理職およそ350名を対象に実施。2018年度は係長・主任・ショップ責任者といったリーダー層にも拡大し、これまでに1300名近くが受講した。

丸井グループ 人事部 人事企画・多様性推進課長の山崎美樹子さん
丸井グループ 人事部 人事企画・多様性推進課長の山崎美樹子さん
<次のページからの内容>

● グループ内での職種変更を推進している理由
● 「短時間勤務」「フルタイム勤務」以外の第三の選択肢とは?
● 男性の育休取得率109%に結びついた取り組み
● 1カ月の平均残業3時間を実現できた理由と今後の展望

ダイバーシティ経営や残業削減に成功している企業の実例が満載!
「共働き子育てしやすい企業」になるための実践ガイド2019

「共働き子育てしやすい企業グランプリ」調査の結果、上位25位に輝いた企業を徹底分析。
上位企業の施策を知ることで、共働き子育てしやすい企業の共通項が見えてきました。
更に、先進企業の人事評価のフィードバックシートなど、ここでしか見られない超実践シートも大公開します。

<レポート概要>
タイトル: 「『共働き子育てしやすい企業』になるための実践ガイド2019」
発行元: 日経BP
発行日: 2019年6月28日
ページ数: 200ページ
サイズ : A4
ISBN : 9784296103317

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https://nkbp.jp/dual10331