家事をできるだけスムーズにこなして、ゆとりのある毎日を送りたい、家族との時間を増やしたいという願いは、働くママ・パパの永遠のテーマではないでしょうか。ですが現実は、常に時間に追われ、気力・体力ともに限界、たまった洗い物や洗濯物を横目に寝落ちする……なんてことも少なくないはず。

 今回の特集では、家事負担を軽減し、限りなく「ストレスフリー」な生活を送る実践的なノウハウやメソッドを紹介していきます。ここまで様々な専門家に話を聞いてきましたが、ここからはいよいよ実践編。“笑い”を取り入れた収納術が話題の収納王子コジマジックさんに収納術を教わり、実際にやってみました。今回は勉強編です。

【「家事ストレスフリー」生活のススメ特集】
第1回 飯田久恵 家事ストレスフリーは収納の見直しから
第2回 「収納指数」を減らすことがストレス減の第一歩
第3回 本間朝子 「動線研究」と「予防掃除」で時短実現
第4回 勝間和代 料理で火は使わない。最新AIを活用せよ
第5回 収納王子コジマジック「片づけは家族全員で」が原則 ←今回はココ
第6回 片づけビフォーアフター 収納が変われば家が変わる
第7回 DUAL編集部座談会 家事はこうして手を抜こう!

第2子が生まれ、家の中は荒れ放題だった

 「部屋が片づかなくてイライラする…」

収納王子コジマジック<br> 一般社団法人日本収納検定協会 代表理事 小島弘章<br> 片づけ・収納・住まいに関する確かな知識と実績を持つプロフェッショナルでありながら、松竹芸能で25年の芸歴を積んだ、主婦層に圧倒的な支持を受ける男性ライフスタイル系タレントのパイオニア的存在。<br>収納に“笑い”を取り入れたセミナーが話題となり、年間講演依頼数は200本以上、著書・監修本は累計35万部を超える。“収育”を理念として掲げた日本収納検定協会を設立し、お片づけを楽しむ検定「収検(収納検定)」をスタートさせる。
収納王子コジマジック
一般社団法人日本収納検定協会 代表理事 小島弘章
片づけ・収納・住まいに関する確かな知識と実績を持つプロフェッショナルでありながら、松竹芸能で25年の芸歴を積んだ、主婦層に圧倒的な支持を受ける男性ライフスタイル系タレントのパイオニア的存在。
収納に“笑い”を取り入れたセミナーが話題となり、年間講演依頼数は200本以上、著書・監修本は累計35万部を超える。“収育”を理念として掲げた日本収納検定協会を設立し、お片づけを楽しむ検定「収検(収納検定)」をスタートさせる。

 第2子が生まれた昨秋以降、妻がこうボヤいていら立つことが増えた。新生児のお世話に加え、上の子(5歳)の面倒もみなくてはいけない。記者もイクメン(?)の端くれとして家事・育児は積極的にこなしているつもりだが、子どもが増えた以上、夫婦ともに気力・体力をすり減らしていくことは避けられない。ボヤく妻に「部屋のそうじなんかしなくていいよ」と声をかけるが、そうはいっても赤ちゃんのいる家。「あんたはよくても赤ちゃんはよくないの」と思っていることは明白だった。

 どうしたものか…と困っていたところ、この特集「『家事ストレスフリー』生活のススメ」で収納王子コジマジックさんを取材するという機会に恵まれた。当初は誰かの家をスッキリしてもらおうかと考えていたが、「君のおうちをきれいにしてもらえばよくない?」という編集長のありがたい提案もあり、コジマジックさんに見てみてもらうことになった。

 とはいえ、家すべての収納を改善するには丸3日はかかるということだったため、今回はわが家の一番のネックになっていた物入れの収納をなんとかしてもらうことになった。コジマジックさんから収納に関するエッセンスを聞き、具体的な指示をもらったうえで、夫婦で収納改善に実際に取り組むということだ。

 さて取材当日。「こんにちは!」と明るく登場してくれたコジマジックさん。うちの妻は関西出身ということもあり、コジマジックさんのことは大阪で「オーケイ」というコンビを組んで活動していたころから知っていた。そのことを伝えると、「ホンマですか~うれしいなぁ!」と喜んでくれた。取材のつかみは“オーケイ”だ(しょうもなくてすみません…)。

<次のページからの内容>
● 一人当たり2000個以上のモノを持つと、収納に収まらなくなる
● 収納の極意は「泥棒に優しい家」にすること?
● 片づけは「出す」「分ける」「しまう」の3ステップで進める
● 『いつか使うかも』と思っているモノは『一生使わない』
● 奥行き76センチの物入れは「二重構造」で収納