スマートホームとは、スマート家電を使って快適に暮らせるように工夫されている家のこと。家電コーディネーターの戸井田園子さんは、「スマート家電を上手に使えば、快適な生活が手に入ります」と話します。DUAL世帯に最適なスマートホームのつくり方とお薦めスマート家電を紹介するこの連載、今回のテーマは「スマートリモコン」と「スマートセンサー」。これらを使えば、今使っている家電をスマート家電として使えるようになったり、スマホ経由で家の状況をモニターできたりするようになるため、家庭のセキュリティーレべルがアップします。初期投資も数千円台ですむため、コスパも抜群。この機会にぜひ、家庭のスマートホーム化を進めてみませんか?

スマホからの指示を受け取り、赤外線信号に変換して家電を操作

 スマートホームは気になるけど、家電はまだ買い替え時期じゃない……。そんな人にお薦めなのが、「スマートリモコン」です。

 この「スマートリモコン」を使えば、家電を買い替えなくても、スマホに音声で指示するだけで家電が操作できたり、外出先からスイッチをオン/オフしたりできるようになります。インターネットを介してスマホからの指示を受け取り、それを赤外線信号に変換して家電を操作する、というのが基本的な仕組み。数千円の投資で味わえるスマートホーム生活、試してみませんか?

 スマートホームではどんなことが便利になるかについては、本連載第1回目記事スマートホーム まずはスマートロックから始めようで説明していますが、実はここで書いたことのほとんどがスマートリモコンやスマートセンサーで代用できます。

 たとえば、「帰宅する前に部屋の温度を適切に調整する」という機能。「Nature Remo」(Nature)があればスマホアプリで自宅の室温を確認できますし、必要ならエアコンをオンにすることも可能に。外出先で「エアコンを消し忘れた!」というときも、スマホのアプリからオフにすることができます。

 さらに、あらかじめ設定した温度・湿度・照度より上がった(下がった)とき、あるいは自宅の近くまで来たとき、その情報をトリガーとして自動的にエアコンを稼働させるといったこともできます。こうなってくると、もうエアコンのスイッチをわざわざオン・オフする必要すらなくなりますね。

「Nature Remo」(Nature)。実勢価格1万1000円前後(税込)
「Nature Remo」(Nature)。実勢価格1万1000円前後(税込)
「Nature Remo」(Nature)。実勢価格1万1000円前後(税込)

 この機能を応用し、遠方に住む高齢の親の室温を適切にコントロールすることも可能。夏場の室温上昇による熱中症対策や、冬場の温度差によるヒートショック対策に有効なので、ぜひお試しください。ただし、床置きのヒーターなどの暖房器具のスイッチを遠隔でオンするのは危険なので、絶対にやめてくださいね。