親子の自然遊びの1日なので、無理はしない

 あくまでも親子の自然遊びなので、無理は禁物です。余裕を持って明るい時間に帰って来られる計画を立てましょう。ご存じの通り、子どもはトイレに行くだけでも、何か食べるだけでも時間がかかります。歩くペースは遅いし、多少の寄り道もします。せっかく子ども主体で遊ぶ、と決めたのなら、子どもが興味を持ったところには寄り道してあげたいものです。歩き出してすぐに「ごはん食べるー」と言い出すこともあり得ます。

 ルートマップなどに載っている所要時間の1.5~1.8倍は見てください。そこに休憩時間を足して、かなり余裕を持ったほうがいいです。その日ぐらいは「早くしなさい」という興ざめな言葉を言わずにすませたいもの。余裕がないと、親も焦って「早くしなさい」と言ってしまいます

 

 決めたルートを絶対に歩き切らないといけない、というルールもありません。子どもと親自身の体力に合わせて調整しましょう。雨が降りそうなら延期すればいいと思います。親が山に慣れていないなら、なおさら無理する必要はありません。途中で降ってきたら引き返してもいい。柔軟にプランを変えて「また来よう」と話せばいいと思います。

(写真提供:長谷部雅一)
(写真提供:長谷部雅一)