子どもを自然に触れさせたいけど、都会ではなかなか難しい――。そんなふうに諦めてしまっていませんか。「都会の公園でも、道端の街路樹でも自然体験は可能です」。保育園などでネイチャープログラムを実施している長谷部雅一さんは言います。
「近所の小さな公園だって捨てたもんじゃないですよ」。小さな公園で自然と触れ合うコツのほか、近所でも非日常感が味わえる「夜の探検」についてお届けします。夏休みのおでかけが終わってしまったという人も、ぜひ近所で自然探しをしてみてはいかがでしょう。
20m×20mサイズの近所の小さな公園に自然はない!?
「公園」といえば、どんなものを思い浮かべますか。自然体験ができるぐらいの公園と考えると、東京都内であれば、代々木公園のような大きめの公園をイメージする人が多いかと思います。でも、それよりもっと小さな、20m×20mのような公園も近所にありませんか。児童公園という名前だったり、災害時に避難する場所という位置付けだったり、高齢者向けの運動スペースだったりするかもしれませんが、皆さんのご自宅の周囲には、何らかの形の「小さな公園」があると思います。
「そんな公園に自然なんてないよ」。そう思っている人は意外と多いかもしれません。「自然体験ができる場」として捉えている方は少ないでしょう。でも、コツさえ知っていれば、こういった小さな公園でも自然に触れることは可能です。
まず、公園の全貌を眺めてみましょう。遊具が2~3個ある公園もあれば、場合によっては遊具がゼロという公園もあります。こうした公園にはまず、周囲との境界線として、ぐるりと生け垣があるでしょう。そして、公園内のどこかに小さなシンボルツリーがあることが多いです。さらに、公園によっては、ベンチ、水道(水飲み場)、トイレ、防災用品などが置かれている倉庫があるかもしれません。
自然に触れ合うことが目的なら、狙いは「すみっこ」
さて、いったいどこに自然があるでしょうか。自然と触れ合うことが目的なら、人がたくさん動き回る真ん中ではなく隅っこを狙います。生き物は人間がよく動き回る場所は避けますからね。まずチェックしたいのは、生け垣です。
次ページから読める内容
- 生き物は、倉庫やトイレの周りも好き
- 真夏の夜の探検の舞台にしてみては?
- 運がよければセミの羽化シーンを見られるかも
- 街灯に集まる虫にも注目
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