開発メンバーが続々とママに リアルな悩みから生まれた新商品

 御殿谷さんの勤務時間は10時から17時まで。退社後は学童に通う上の子を迎えにいってから、保育園に通う下の子をお迎えして帰宅する。帰宅して夕食をとって20時過ぎに入浴、21時に寝かしつけをするまでの間、平日は分刻みのスケジュールだ。

 子どもたちの朝の送りは夫の担当で、御殿谷さんは9時に家を出るまでに夕飯の下ごしらえなどを済ませる。仕事はなるべく家に持ち帰らないようにしているが、業務がたまっているときは早朝に起きて済ませることもあるという。

 そんな忙しい毎日で実感したのが肌の変化だそう。「肌荒れや乾燥、肌のゴワツキなど、育児の疲労もあいまってエイジングサインが現れるようになりました」。子どもがいるとじっくりケアすることもままならない。女子開発ラボのメンバーもそれぞれがママになり、全員が同じような悩みを抱えていたという。

 「『大人向けフェイスマスク』の構想は、女子開発ラボのメンバー半数以上が産休・育休に入っていく流れのなかから生まれました。朝用マスクと同じように、60秒間貼るだけでしっかりとしたお手入れができる夜用のマスクを作りたいね、と企画が生まれたのです。ブランドが誕生してから4年目のデビューで、30代の初期エイジングやなんとなく冴えない顔への違和感、いつもと違う肌感にアプローチできるよう検討。朝マスクの良さを残しつつ、サボリーノで叶うエイジングケアを考えるようになりました」

 肌は睡眠中、夜に作られる。そこで、夜のケアに着目し、夜マスクから大人ラインをデビューさせることになったという。「朝マスクの認知が広がるなかで次に投入していく商品へのプレッシャーを感じていましたが、今回もメンバーの等身大の意見を形にしました。また、大人は上質なものの良さを知っているので、生活に入り込みやすいようパッケージデザインをシンプルにしたり、無香料・無鉱物油・アルコールフリー・メントールフリーの処方にもこだわりました」