ウレタンフォームの素材メーカーとして歴史を持つアキレスが手掛ける自社寝具ブランド「フレアベル」の企画開発者、ウレタン販売部インテリアリビング課の董 珊珊(とう・さんさん)さん。長男出産後、職場復帰をした年に新製品の開発ミッションを与えられた董さんの、開発秘話・育児と仕事の両立ストーリーを紹介する。

睡眠「時間」が限られているからこそ「質」が重要

 前編で紹介した通り、職場復帰の年に新製品の開発に着手することになった董さん。最初に手掛けたピローがそうだったように、4代目「フレアベル」の開発のヒントもまた、董さんのリアルな悩みから生まれたものだ。

 「妊娠前までは寝付きが良く朝までぐっすり眠れていましたが、妊娠・出産を経て、なかなか寝付けなかったり、授乳をやめてからも夜中に覚醒したりすることが増えました。さらに復帰してからの睡眠時間は平均6時間、長くて7時間程度に。そこで、睡眠が長くなくても眠りの質を高められるようなベッドマットレスがあればいいなと考えました」

 育休から復帰した頃、ちょうど社内では温度を自動で調節する新素材ウレタンフォームの開発が進められていた。睡眠の質は睡眠中の寝床の温度環境が大きく左右するといわれるため、この新素材を「フレアベル』に導入できれば、たとえ睡眠時間が短くても、質を高めることでカバーできるのではないかと考えた。さらに、温度調節機能を持つ寝具は他社にもなく、チャンスと捉えた。こうして4代目「フレアベル」の開発がスタートした。

ウレタン販売部インテリアリビング課の董 珊珊(とう・さんさん)さん。手に持つのはウレタンフォーム
ウレタン販売部インテリアリビング課の董 珊珊(とう・さんさん)さん。手に持つのはウレタンフォーム

次ページから読める内容

  • 時短勤務をしながらの新製品開発は時間との戦い
  • 子どもと一緒に添い寝でも目覚めすっきり
  • 両立のこつは「自分だけにしかできない仕事」に集中すること

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