英語という「壁」があることで日本は世界の動きや情報から取り残されているという現実や、日本独特の情報の扱い方の危うさについて、連載後半で提示してきたモーリー・ロバートソンさん。こうした「危機」を克服するためには、親子が一緒になって英語で読み解く力を身に付け、世の中の価値観やルールの変化に翻弄されない軸を持つことが大切だと強調します。連載最終回は、変化の激しい社会をどう生き抜いていくべきか、モーリーさんからのメッセージです。

英語は受け身で勉強していたら絶対頭に入らない

 世界で起きていること、日本について世界で報道されていること。そうした情報を英語で読み解けるようになるには、早いうちから親子でニュースのアイテムを協議すべきだと思います。例えば海外の鉱山で子どもが労働搾取されていて、彼らが採掘したダイヤやパール、金が御徒町で売られている。それを買って身に着ける人に罪はないのか? フェアトレードの問題ですよね。

 英語は受け身で勉強していたら絶対頭に入りません。品詞分解、ingの活用、未来形、be動詞…こんなふうにいちいち日本語に翻訳して説明していたら使えるようにならない。あとは、受験でテストの点が取れさえすれば英語を分かったことになるっていうのがおかしいですよ。

 僕は英語を教育から外したほうがいいと思っているんです。英語は使えて当たり前だからこそ、自分で覚える。知っている英語を組み合わせて、海外のニュースサイトの記事などを自分で読みに行く。BBCは初心者向けに、ニュースなどを題材に英語を学べる「BBC Learning English」というサイトも運営しています。BBCって罪深い日本のレッテル貼り報道もやるけれど、世界の途上国や非英語圏の人たちに貢献もしているわけです。

 ガラパゴスにこもっていたら、半分以下の賃金で同じ仕事をやる人が出てきて、グローバリズムの中で自分のポジションを取って代わられます。そうならないために、子どものときから英語を能動的に勉強する。分からなくてもやっているうちに、コミュニケーションの頻度が高ければ英語なんて身に付きますよ。

「英語は使えて当たり前だからこそ、自分で勉強して覚えるべきもの」
「英語は使えて当たり前だからこそ、自分で勉強して覚えるべきもの」

次ページから読める内容

  • 生々しく情報に接することで、現実路線の方針を決められる
  • 「良質な情報」に多く接することで、複数の視点を持つことができる
  • 情緒や好き嫌いに左右されず、情報を「洞察」する

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