子連れ旅行には行きたいけれど、子どもも楽しめるお出かけ先が分からない。そもそも泊まりで出かける余裕がない――。

 そんなDUAL世代にピッタリなのが、「半日旅」という旅のスタイル。『東京発 半日旅』(ワニブックス)の筆者で旅行作家の吉田友和さんは、思い立った瞬間にでも出かけて、半日くらいで帰ってこられる、そんなお手軽で気まぐれな旅を「半日旅」と定義しました。この連載は、そこに“子連れ”という要素を加え、DUAL世代もすぐにでも出かけたくなるような旅ルポをご紹介します。

 今回のテーマは「イルミネーション」です。

半日旅について語った、吉田さんの過去インタビューはこちら
気ままに楽しむ「東京発“子連れ”半日旅」の魅力
“子連れ半日旅”はハプニングも思い出に

冬の半日旅は「日没時間」に要注意

 子連れで旅をするようになって以来、季節の変化に敏感になった。師走を迎え、日に日に寒さが増す中、お出かけする際に頭を悩ませることがある。それは「日没時間」だ。

 冬の半日旅では、寒さ以上に日没時間の早さに注意が必要だ。油断しているとあっという間に暗くなるから、遠出する場合には大きな課題となる。

 次の行き先を思い立ったのは、保育園へ娘たちをお迎えに行った帰り道でのことだった。自転車の後部座席から長女が急に声を上げた。

 「あーっ! あそこ見て! キラキラしてるっ!」

 自宅近くの商店街では冬のこの時期、日が暮れるとライトアップされる。子どもにとってはライトアップ=キラキラというわけだ。見慣れた街並みが赤や緑に光輝くさまに大興奮する長女を見て、一緒にイルミネーションを見に行きたいという気持ちがムクムク湧き起こってきた。

 昼が短いのなら、夜を楽しめばいい――逆転の発想である。

 冬は暗くなるのが早いということは、そのぶんライトアップが始まる時間も早い。早めに行ってサクッと見て帰れば、さほど遅くならずに帰宅できるはずだ。イルミネーションはまさに冬の風物詩といえる存在であり、強く引かれるものがあった。

 問題は、どこに見に行くかだ。イルミネーションは各地で開催されており、選択肢は豊富である。それこそ都心でもあちこちで見られるが、あまりに近い場所だと旅気分が盛り上がらない。

 何より、どうせ見るなら小規模なものよりも盛大なほうがいい。数あるイルミネーションの中から今回目をつけたのは、「あしかがフラワーパーク」だった。「関東三大イルミネーション」の一つであり、さらには「日本三大イルミネーション」にも数えられる。夜景鑑賞士による「イルミネーションアワード」において2016年、2017年、2018年と3年連続で全国ランキング1位にも輝いた。

 花火大会が「何万発」などとうたって競い合うように、各地のイルミネーションも電球数が一つの指標とされている。その中であしかがフラワーパークは450万球を誇るというから、いやが応にも期待が募る。あくまでも目安ではあるものの、イルミネーションの性質上、電球数が多いほうが見応えがあるのは確かだろう。

日本屈指のイルミネーションを見に、いざ「あしかがフラワーパーク」へ!

次ページから読める内容

  • 日本のイルミネーションは世界でもトップクラス
  • 子どもの興味は長続きしない
  • 冬の半日旅の極意3箇条

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