技術者が足りない。人材育成も目標の一つ

 一方で、急速に変化を遂げるのは、人間とテクノロジーとの「関わり方」だ。

 「このインタビューもテクノロジーが何らかの形で関わっているでしょう。テクノロジーによって私たちの生活はほんの数十年で大きく変わりました。さらにその変革のペースは加速していきますが、それに伴い、テクノロジーとコミュニケーションが取れる技術者を増やしていかなければいけない」(バクシさん)

 単に「人間が機械に指示を与える」あるいは、「機械から人間が指示される」というふうに、人間とテクノロジーが一方通行で関わるのではない。マシーン・ラーニングのように、ビッグデータやAIを扱う先端のIT技術は、テクノロジーとの「コミュニケーション力」が技術者に必要とされる。実際に、日本の経済産業省も、「2020年までにビッグデータや人工知能を扱う先端のIT人材が約5万人不足する」との見方を示しており、今最も育成が急務とされている人たちだ。

 「テクノロジーとコミュニケーションが取れるプログラマーとは、創造力があり、問題解決の手法として使える論理的計算思考を併せ持つ人たち。これから世界中で圧倒的に数が足りなくなります」(バクシさん)

 こうした背景を踏まえて、AIのプログラマーとして活躍するバクシさんのもう一つの目標は、テクノロジーとコミュニケーションが取れるプログラマーを増やしていくことだ。