息子と2人で出かけた夫が口にするべき感想
で、妻に「どっちの服が似合う?」と聞かれたときの正解は、過去のデータを基に確率は上がっていきます。とはいっても外すことだってありますから、逃げ道は用意しておきますよ。「こっちのほう“も”似合うと思うなあ」みたいな。答えを言っているようで言っていないのがポイントです(笑)。
あとは外したときの返しとしては、「そう来たか!」とか「なるほど。そういう考え、あり得るね!」みたいなことを言っておくと、相手も「してやったり」みたいな感じになっておすすめです。
育児について言えば、夫が妻を超えることは物理的に可能かもしれないですけど、超えられた妻は絶対愉快じゃないと思うんですよ。例えば、旦那なりの接し方で子どもが喜んでいたりすると、「へっ、またそんな手を使って。こっちは毎日やっているんだよ!」ってなことになる。
妻がいなくて息子と2人で出かけたときに、「いや~今日は楽だったよ~。2人でゲームやってさあ」なんて言ったら絶対ダメです。なぜなら、女性の心理としてはその日1日をどう過ごしたかよりも、『普段はこれだけ大変なんだよ』というのを分かってもらいたいというのがメーンだから。ウソでも『大変だったよ』と言うのがいいと思う。大切なのは女性の気持ちをどれだけくみ取れるかということ。きっと妻は育児の代わりを求めているんじゃないし、普段の育児への感謝を日々表現することの方が大事な気がします。
子育ては初めてですけど、昔から女性を喜ばせるのは好きですよ(笑)。とはいえ、育児をしている女性とそうでない女性とではケアが全然違うわけで、分からないことが多かった。だから、怒られることは経験値を上げるチャンスなんです。
(取材・構成/日経DUAL編集部 谷口絵美 写真/鈴木愛子)