「5分以内にうんちに行く」朝の息子の行動はタイマー制

 わが家で息子と決めているルールもいくつかあります。好きなテレビを見るのは1日に1時間。ただしご飯を食べているときは、みんなが見たいテレビを見る。僕のスマホでゲームがやりたい場合は週末に限り、好きなテレビを見る1時間の中で、ゲームで遊ばせます。時間の配分は息子に決めさせています。

 そして、朝の行動はすべてタイマー制です。息子に対して、「うんちしに行きなさい」「出かける支度しなさい」とか毎朝言って妻がイライラしているのを見るのは辛いので、じゃあ「あと〇分後に行く」っていうふうにしたらどうかなって僕が言ったら、息子が賛成したんです。それで導入されました。

 8時、8時5分、8時15分、8時20分の4回、タイマーが鳴ります。8時は「あと5分後にうんちに行きなさいよ」の合図で、8時5分がタイムリミット。これで、息子はタイマーが5分前に鳴ったら「ああ、トイレに行かなきゃ」って思うわけです。同じく8時15分は保育園に出かける5分前で、8時20分に出発です。

 うちは決まり事は息子本人に決めさせるスタンス。母親にせかされるのとタイマーとどっちがいいかと聞いて、タイマーと言ったのは息子です。自ら選んだことですから、文句は言いません。すごいシステマチックですね。僕もこのタイマーの下、「このときにこれが終わっていないとまずい」っていうのを全部把握して、無駄なく行動しています。

常に「妻の正解はどれか」を探る日々

 妻がやってほしいことを日々考え、息子といるときは全力で「おもてなし」する。相手に喜んでもらうばかりで、たまには自分が何かしてもらう側になりたくないのかというと、ないんですよね。これはもう性格なので。美容院に行って髪を洗ってもらうとき、「どうしたらこの人が楽に洗えるかな」と思って頭を動かしたら、「逆に迷惑です」って言われました。

 よく「どっちの服が似合う?」って女性は聞いてきますよね。これは似合うと思うほうを選ぶっていう話じゃないですよ。男性は正解を探っているんです。要するに「どっちと言えば相手が喜ぶだろう」ということ。そんなことばかり考えている僕ですが、でもその予想が当たるとうれしいんです。

 「あえてダサい感じ」とか、冷静に考えると意味分からないですよ。結局、本人がいいと思うものがきっとおしゃれなんです。これは眼鏡屋さんで教えてもらいました。

 「僕はタレ目だから細長くて大きいフレームじゃないと似合わない」ってお店の人に言ったんですね。そうしたら、「メガネはそうやって合わせるものじゃないです。自分がどうなりたいかで選んでください」と言われました。そうすると、ちょっとずつ、メガネが自分のほうに寄せてきますからと。なるほどなあ、見た目とか価値観って決め付けちゃ駄目だなって思いました。

「好きなものを身に着けていれば、それがだんだん似合ってくる。本人がいいと思うものが『正解』」
「好きなものを身に着けていれば、それがだんだん似合ってくる。本人がいいと思うものが『正解』」