子どもが生まれると、キャリアに関しては可能性が狭まるかのように見えますが、夫婦を一つのチームとして考えれば、実は「夫+妻=2」ではなく「夫+妻=無限の可能性」となります。人生100年時代といわれる現代。人生後半でのキャリアチェンジや、子育てが終わってからの人生も見据えた「夫婦のチーム力」とは?

時には妻が育児に専念したり、時には夫が育児に専念したり。人生のさまざまな局面で、夫婦間でバランスを取りながら、お互いをサポートし合い、家族も夢(キャリア)も諦めない。そんな人たちの生き方を、インタビューを通して紹介します。

今回は、1回目の前編に引き続き、2歳の娘を育てている澤穂希さんが登場。澤さん夫婦の「チーム力」と「キャリア」について話を伺いました。

【「夫婦×キャリア」チーム力の新方程式 特集】
(1) 澤穂希 子育ての一瞬に全力で向き合い悔いは残さない
(2) 澤穂希 家族はチーム 愛情も要望もきちんと伝える ←今回はココ
(3) 絶望した出産トラブル 家庭も仕事も諦めなかった
(4) 初代イクボス「夫婦の危機を乗り越える」秘訣とは
(5) 夢は海外移住 どこでも仕事可のフレキシブル夫婦
(6) 大企業を辞め起業した夫&応援も自己実現もする妻

仕事があることで、子どもに対しても新たな気持ちで向き合える

 澤さんは、夫の職場であるJリーグ「ベガルタ仙台」の本拠地がある仙台に現在、住んでいる。出産後は育児をメインに据えつつ、テレビ番組・イベント出演、サッカーの試合解説などの仕事を少しずつ増やしてきた。仕事がある日は、娘を連れて東京に移動し、仕事の間は澤さんの母親やベビーシッターに子どもを任せている。

 澤さんが仕事を再開したのは、子どもの生後数カ月ごろから。職場復帰の際に悩む人が多い“授乳問題”も経験した。「娘は最初、おっぱいが上手に飲めなかったのですが、いったん飲めるようになると今度は哺乳瓶を受け付けてくれなくなりました。哺乳瓶でミルクがあげられず、ロケの途中で授乳しなくてはならなくなった時は、皆さんにご迷惑を掛けて申し訳ない気持ちでした」

 月によって忙しいときとそうでないときがあるそうだが、自宅では基本的に、澤さんが育児と家事を担当。「子どもは大好きだし子育ても楽しいですが、ずっと二人きりでいると息詰まるという気持ちはとても理解できます。私にとっては仕事をすることがいいバランスになっています。仕事をしていて子どもに会えないと『どうしているかな』と思い、子どもの存在が癒やしになります。仕事があることで、子育てに対しても新たな気持ちで向き合えます

ずっとこの先、一緒にいる妻が大事

 一方で、澤さん夫婦は、夫婦だけのコミュニケーションの時間をとても大切にしている。

 「彼が寂しがり屋ということもありますが(笑)、子どもが寝た後などに二人で1日にあったことなどをよく話します。仕事のことについて、お互いにアドバイスすることもあります。夫は『娘はいつの日か巣立っていくけれど、夫婦はその先何十年も一緒に過ごすのだから妻が大事』と考えてくれています」

 そして、その感情を、恥ずかしがらずにストレートに言葉にして言ってくれるのだという。

澤穂希さん
澤穂希さん
<次のページからの内容>

●夫に勝てるのはサッカーの経歴くらい?!
●澤さん夫婦のチーム力のカギとは?
●きっかけをつくってくれたのは夫
●澤さんが考える「今すべきこと」
●夫が自宅に作った妻ギャラリー

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