犬山紙子さんのエッセーと夫・劔樹人さんのマンガをお届けしている本連載。今年も残すところあと1カ月。そこで今回は犬山さんが、2020年に気になった出来事を振り返ります。

変化が大きかった今年、メンタルのセルフケアを忘れずに

 今年の「日経DUAL」の連載は今回が最後、ちょっと早いけれど2020年を振り返ろう。

 そう思うも、新型コロナウイルスが流行する前の1月、2月の記憶がごっそりなくなっているんですよ。それだけコロナの流行による変化がすさまじかった。私たちは2020年、仕事もプライベートも価値観もジェットコースターに乗っていたようなめまぐるしさの中にいたのです。

 こういった状況だと「自分では無理なく適応できていると思っているが、実は数々のストレスを抱えている」ことがあったりします。産後にも似たようなことは起こり、私も「仕事も育児も無理せずできている!」となぜか思い込み、その後体調ガタガタになってやっと「いや、無理してたな」と気がついた経験があります。コロナに振り回された今年、「今は大丈夫と思っているかもしれないけどケアはしておこう」と意識しておいたほうがよいかもしれません

 セルフケアについては厚生労働省のメンタルヘルスサイト「こころの耳」(※)が参考になります。セルフケアの方法が分かりやすくまとまっていますし、「疲労蓄積度セルフチェック」や「職場のストレスセルフチェック」もあるので一度現状をチェックしてみることをお勧めします。

 例えば私の場合、「疲労蓄積度セルフチェック」は0~7点のうち、「やや高い」の3点でした。自覚症状はレベル2なのに対し、勤務状況はレベル3。仕事量がやや多めであることの改善が必要っぽいです。

 職場のストレスセルフチェックの結果は「あまりかかえていない」「ストレスの原因となる要素もあまりない」でした。素晴らしい! 確かに、事務所のマネジャーにはなんでも言えるし、夫や友人にもよく相談できるし。強いていえば心理的な仕事の負担(質と量共に)が気になるなという感じでした。

 まあ、コメンテーターや記事を書くことが心理的負担にならないわけはないので、当たり前といえば当たり前。周りの信頼する人と相談できる関係性を築いていて、そこをカバーできていたのが、「あまりかかえていない」につながったのかもしれません。ほんと、周りの人は大事ですね。

1~3月:不安な中、ファクトを追うことに神経を使った

 さて、本題に入りまして2020年の振り返りです。

1月 イギリスがEUを離脱

 キーワードは「移民」と「国民投票による分断」だと思いながらニュースを追っていた。私はまだ正月気分。友人と手巻き寿司を食べたり、ハロプロ鑑賞をしたり。

2月 日本でも新型コロナウイルスが広がり始める

 日本では連日クルーズ船について報じられていた。私は不安はありつつ、まだ普段通りの日々を過ごしていた。

3月 学校の一斉休校始まる

 保育園を休ませるべきかどうか、かなり不安に。未知のウイルスであるので、正解が分からず、とりあえずファクトを追うこと、冷静に専門家の意見を参考にすることに神経を使っていた。この頃「ロックダウンがそろそろ来るから、それに向けて用意をしておいたほうがよい」というチェーンメールのようなものも多数届くように。

次ページから読める内容

  • 4~6月:仕事の多くがオンラインに。子どもと向き合う時間は増えた
  • 7~9月:政権交代、ジェンダーの壁にがっかり
  • 10~11月:米大統領選 ハリス氏のスピーチに感涙
  • 2020年も残り1カ月、来年は世界が明るくなることを願って

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