わが子のことは見えている?

 よその家の問題は気が付くけれど、自分の家のことはどうでしょう。読者の皆さんは、子どもが本当にやりたいことを知っていますか? 共働きに限らず、今の親子には「団らん」の時間が少なすぎます。週に1度でもいいので、スマホを脇に置き、親子でのんびり話す時間を持ってみてください。そして、自分がやり残したことがあるなら、子どもに託すのではなく、自分の責任で実現させましょう。(節子先生)

田村節子
東京成徳大学心理・教育相談センター長・教授、臨床心理士、学校心理士スーパーバイザー
筑波大学大学院出身。博士(心理学)。3人の男の子を育てながら、長年、小中学校のスクールカウンセラーとして活動。親と教師が一体となって子どもを援助する“チーム援助”を提唱している。カウンセリング活動の過程で開発した「石隈・田村式援助チームシート」は、全国の教育現場で活用されている。多くの親子の悩みに触れるうちに発見した子どもの自立を促進する・促進しにくい親と子の関わり方の法則「親と子が幸せになるXとYの法則」はテレビでも話題に。著書に『親と子が幸せになる「XとYの法則」』(ほんの森出版 )など。

取材・マンガ/オオスキトモコ