近年注目されているのが、わが子に過剰な期待と負担をかけ、結果として子どもの心を傷つけてしまう、いわゆる「教育虐待」です。この連載では、子どもを思う、よい親だからこそしてしまう恐れのある「教育虐待」について、マンガを通して考えていきます。東京成徳大学教授で臨床心理士の田村節子先生の解説と併せてお読みください。

エピソードvol.4 褒める基準は何?

 子どもがいい点を取った。親はうれしいから褒めます。でも、いつか成績が伸びなくなることもあります。そんなとき、子どもは「ここの家の子でいられなくなる」と不安に思ってしまいます。家庭の中で居場所を失った子どもは、外に仲間を求めます。(節子先生)