ほめるべきはそこへの努力
他の子より「早く」自転車に乗れたからすごい、100点だからすごいという理由でほめていたら、子どもにとって、自分の存在意義は「条件付き」となってしまいます。「100点でなければ僕はこの家の子でいられないのだ」と追い詰められ、親に認められるために頑張るようになってしまうのです。子どもの頑張る動機がそうなってしまう前に、条件付きの「ほめ」はやめましょう。40点でも80点でも子どもが頑張ったのなら、その頑張りを認めることが大切です。親がそんなふうに変われなかった場合、昭和の子どもは、「盗んだバイク」で走り出し、街で仲間を探しました。今の子どもはネットの世界をさまよいます。(節子先生)
取材・マンガ/オオスキトモコ