近年注目されているのが、わが子に過剰な期待と負担をかけ、結果として子どもの心を傷つけてしまう、いわゆる「教育虐待」です。この連載では、子どもを思う、よい親だからこそしてしまう恐れのある「教育虐待」について、マンガを通して考えていきます。東京成徳大学教授で臨床心理士の田村節子先生の解説と併せてお読みください。

エピソードvol.2 子どもの夢は誰のもの?

 母親は子どもが自分から生まれてきたということから、無意識に、自分と子どもがつながっているように思う傾向があります。その結果、子どもに自分がなしえなかった夢を託してしまいがちです。子どもを自己実現の手段にすることで、自分が満たされようとするのですね。これを「未完の行為」と呼びます。「未完の行為」を強いられる子はどのように育つと思いますか?(節子先生)