中学受験には親のサポートが不可欠。でも、共働きのデュアラーは仕事との両立が大変!自分なりには一生懸命やっているつもりだけど、本当にこれでいいの? そんな親たちが知りたいのは、中学受験の親を経験した先輩デュアラーのリアル体験。

そこでDUALでは、受験を終えた先輩・中学受験親に、共働きの中学受験について根掘り葉掘り聞いてみました。リアル中学受験をお伝えします(取材対象者はすべて仮名。学年や年齢は取材当時)

《プロフィル&共通データ》

母:杉本弥生さん(42歳・メーカー)

息子:杉本光太くん(2019年4月より駒場東邦中学へ進学)

【家族】父(45歳・金融)

【通塾】小2の2月からサピックス

【受験校】1月13日 早稲田佐賀中(特別奨学生)=◎ 1月18日 栄東中(東大Ⅱ)=◎ 2月1日午前 駒場東邦中=◎ 2月1日午後 東京都市大学付属中=◎ 2月2日 桐朋中=◎

【受験総費用】約300万円

【習い事】エレキギター(年中~小1)、書道(小2~小4)、剣道(小2~小5)

【受験以前の学習】花まる学習会(小1の4月~小2の2月)、サイエンス倶楽部(理科実験教室)(小1~小4)

亡き母の言葉「親に受けた恩を子どもに返しなさい」

日経DUAL編集部(以下、――) 中学受験を考えたきっかけは何ですか?

杉本さん 実は、私自身が中学受験を経て、私立中高一貫校で10代を過ごしています。そこでの6年間はとても充実していて、生涯の友を得ることができました。私に中学受験を勧めてくれたのは、今は亡き母。その母が「親に受けた恩を子どもに返しなさいね」と常々言っていたことが頭にあり、私も両親がしてくれたように、息子に中高一貫教育を受けさせ、かけがえのない仲間と有意義な学生生活を送ってほしいと思いました

 ただ、夫は中学受験経験者ではなかったので、どちらかと言うと中学受験には否定的でした。やらせたければ、任せたよ、といった感じで、受験のサポートほぼワンオペ。夫がしてくれたことと言えば、塾への送迎くらいです。

―― 受験勉強はどのように進めていきましたか?

「受験にあまり協力的でなかった夫が、普段は験をかついだりしないのに、息子のために買ってきてくれた合格だるまです。また、正月に夫がひとりで帰省した際に、太宰府でお札を買ってきてくれました。祈祷もしてもらったようです」
「受験にあまり協力的でなかった夫が、普段は験をかついだりしないのに、息子のために買ってきてくれた合格だるまです。また、正月に夫がひとりで帰省した際に、太宰府でお札を買ってきてくれました。祈祷もしてもらったようです」