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公立中に進学したが中学受験で得た体験は人生の糧に 

親が伴走できない状態、行きたい学校1本に絞り娘は一人で中学受験を戦った


中学受験には親のサポートが不可欠。でも、共働きのデュアラーは仕事との両立が大変! 自分なりに一生懸命やっているつもりだけど、本当にこれでいいの? そんな親たちが知りたいのは、“中学受験の親”を経験した先輩デュアラーのリアル体験。
 そこで日経DUALでは、2019年に受験を終えたばかりの“先輩・中学受験親”に、共働きの中学受験について根掘り葉掘り聞きました。共働きのリアル中学受験をお伝えします(取材対象者はすべて仮名。学年や年齢は取材当時)。

《プロフィール&共通データ》

母:杉田慶子さん(48歳・メーカー勤務)

娘:杉田裕子さん(2019年4月より公立中に進学)

【家族】父(50歳・メーカー勤務)

【通塾】小4で日能研、小5から近所の塾へ

【受験校】1月10日 栄東A日程=○ 2月1日午前 頌栄=× 2月2日 豊島岡女子1回目=× 2月3日 豊島岡女子2回目=× 2月4日 豊島岡女子3回目=× 

【受験総費用】150万円

【習い事】水泳(年少~小3)、公文(年少~小4)、習字(小1~小4)

Nバッグに憧れて通塾スタート

日経DUAL編集部(以下、――) 受験を考えたきっかけは何ですか?

杉田慶子さん(以下、杉田さん) 私も夫も中学受験を経験していないので、子どもにも中学受験をさせるという選択肢は考えていませんでした。塾に行きたいと言い始めたのは娘です。4年生に上がる前に、同じ小学校の子たちが塾に通い始めるようになりました。娘は周りに流されやすいタイプなので「みんなが通っているから私も行きたい」と言い始めたんです。娘はどうやら「Nバッグ」に憧れを持っていたんですね。そこで、気軽に日能研への通塾をスタートさせました。

―― 5年生で転塾したのはどうしてですか?

杉田さん 日能研では毎週のようにテストがありますし、成績によっての席替えもあります。入塾当初は真ん中のクラスにいたものの、成績が下がり、そのうち席替えでは後ろのほうになりました。4年生の後半からは本人が「頑張っても成績が上がらない」「つらい」と訴えるようになりました。親の私たちも最初は「テキストを隅から隅まで音読して、書いて覚えればいい」「一度間違えた問題をもう間違えないようにすればいい」と励ましたものの、成績は低迷。

 私も勉強を見てあげたいのですが、共働きだったり、当時介護を抱えていたりと本当に忙しくて、なかなか勉強を見る時間が取れません。私も夫も中学受験を経験していないので、テキストを見てもどう教えていいか分かりません。夫に、子どもの勉強を見てもらおうと思っても、「この問題は方程式を使わないでどうやって解くの」と娘に聞く始末。そうこうしているうちに、子どもが手指の皮をめくるようになってきたんです。まぶたがぴくぴくするチックのような症状も出てきました。これは精神的なものだと思って、もう塾をやめる?と聞きました

次ページから読める内容

  • 志望校に向かって頑張りたい気持ちを尊重した
  • 親は受験日に半休を取るのもやっと 娘は一人で頑張った

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