中学受験には親のサポートが不可欠。でも、共働きのデュアラーは仕事との両立が大変! 自分なりには一生懸命やっているつもりだけど、本当にこれでいいの? そんな親たちが知りたいのは、「中学受験の親」を経験した先輩デュアラーのリアル体験。

そこでDUALでは、この春受験を終えたばかりの「先輩・中学受験親」に、共働きの中学受験について根掘り葉掘り聞いてみました。共働きのリアル中学受験をお伝えします(取材対象者はすべて仮名。学年や年齢は取材当時)。

《プロフィール&共通データ》

母:川上令子さん(45歳・PR)

息子:川上翼くん(2019年4月より駒場東邦中学へ進学)

【家族】父(医師)、長男(大学2年生)、次男(大学1年生)

【通塾】小2の8月からサピックスへ

【翼くんの受験校】1月21日 東邦大学付属東邦中(特待)=◎ 1月22日 渋谷教育学園幕張中=◎ 2月1日 駒場東邦中学=◎ 2月2日 広尾学園医進・サイエンスコース=◎ 2月3日 筑波大学付属駒場中=×

【長男の受験】進学校=浅野中学 通っていた塾=日能研
合格校=市川中学・東邦大学付属東邦中・桐朋中学・攻玉社中学
不合格=渋谷教育学園幕張中

【次男の受験】進学校=駒場東邦中学 通っていた塾=早稲田アカデミー
合格校=市川中学・昭和秀英(特待)・本郷中学・海城中学
不合格=東邦大学付属東邦中

【三男の受験総費用】300万円

【三男の習い事】水泳(2歳~小6夏)、そろばん(4歳~小1)、アルゴクラブ(小1~小2)、ロボット教室(小2~小4)

【三男の受験以前の環境】モンテッソーリの幼児教室へ

気難しい長男、怠け者の次男、のんびり屋の三男 個性あふれる3人の息子たち

日経DUAL編集部(以下、――) 川上さんのご家庭は、今年三男の翼くんの中学受験が終わりましたね。長男、次男も中学受験をされているようですが、中学受験をさせたいと思ったのはなぜですか?

川上令子さん(以下、川上さん) 最初のきっかけは長男です。長男は勉強は得意なほうでしたが、落ち着きがなく、人との関係づくりが苦手な子でした。こういうタイプの子は、内申点が重視される高校受験は難しいと思い、中学受験を選択しました。上の2人は年子だったので、次男も自然な流れで中学受験をすることに。ただ、この2人は全く性格が違っていたので、別の塾に通っていました

―― それはどういうことでしょうか?