中学受験には親のサポートが不可欠。でも、共働きのデュアラーは、仕事との両立が大変! 自分なりには一生懸命やっているつもりだけど、本当にこれでいいの? そんな親たちが知りたいのは、“中学受験の親”を経験した先輩デュアラーのリアル体験。

そこで、DUALではこの春、受験を終えたばかりの“先輩・中学受験親”に、共働きの中学受験について根掘り葉掘り聞いてみました。新連載『中学受験親、集まれ!!』では、6回にわたって、共働きのリアル中学受験をお伝えします(取材対象者はすべて仮名。学年や年齢は取材当時)。

《プロフィール&共通データ》

母:河野真美さん(42歳・広告)

長女:河野美波さん(2018年4月から女子学院中へ進学)

【家族】 父(42歳・公務員)・長男(現小5)・次女(現小3)

【通塾】 小3秋から早稲田アカデミー、小6からNN特訓女子学院

【受験校】 1月 栄東◎、2月1日女子学院=◎、2月2日洗足学園=◎、2月3日=東京学芸大附属世田谷中(出願のみ) ※2月2日女子学院が不合格だった場合は、2月2日午後受験の中央大学付属横浜中学校に当日出願予定(女子学院が合格だっただめ、出願せず)

【受験総費用】 340万円

【習い事】 小1~小3に水泳、年少~小4に英語

【受験以前の家庭学習】 こどもちゃれんじ→進研ゼミ

放課後の過ごし方が見つからず、何となく始めた中学受験

日経DUAL編集部(以下、――) 中学受験を始めたきっかけは?

河野真美さん(以下、河野さん) わが家は夫婦共に大学まで公立、しかも、夫は公立高校の教員で中学受験にはどちらかというと反対でした。また、両親ともに地方出身ということもあり、行きたい学校はおろか、首都圏の中学受験事情に関する知識も全くありませんでした。

 ただ、その一方で、放課後の子どもにどんな過ごし方をさせればよいかを考える時期でもありました。美波はスポーツや音楽など、何か夢中になってやっているものもなく、3年生から学童にも行かなくなり、家でテレビを見てばかりいました。それなら、習い事の一つとして塾に入れるのもありなのではないかと思ったのです。

 早稲田アカデミーを選んだのは、たまたま全国統一テストを受けたときの会場だったから、という単純な理由です。統一テストの結果が特に良かったわけではありませんでしたが、塾に勧められるまま入塾を決めました。小学校のクラスの6~7割の女子が中学受験をするというエリアに住んでいることも、多少影響していたと思います。

 塾では3クラスある中の一番上のクラスに入ることができました。言われたことはちゃんとやる子だったので、4年生のうちは特に困ることはありませんでした。私はフルタイム勤務、また、会社も比較的労働時間をいとわず働く社風であるため、家に帰るのはいつも21時すぎ。でも、夫が19時には帰宅し、家で仕事をするスタイルを実践し、夫婦でバランスを取っていたため、リビングでパパが仕事をする横で子どもたちが勉強をするのが常でした。そういう点では、子どもたちが低学年のころから、仕事でも勉強でも、家族それぞれが「自分のやるべきことはやる」という習慣はついていたと思います。

―― 志望校選びはいつごろ始めましたか?

河野さん 中学受験塾には通わせていたものの、本人が「ここに絶対に行きたい」と思うような学校は特にありませんでした。学校見学も、4年生になって、私の大学時代の先輩が教員を務めている洗足学園と、近所の東京学芸大附属世田谷中を、門の外からのぞいたくらい(笑)。「そろそろ志望校を決めなきゃね」と、5年生の夏から学校説明会や文化祭に行ってみましたが、娘の反応は特になし。もともと感情をあまり出す子ではないので、正直な気持ちは分かりませんでしたが、このまま塾の勉強を続けてみて、成績が上がっていけば選択肢も広がるし、今はまだ志望校を絞らなくてもいいかな、とも思いました。

 でも、入塾前はおっとりしている子だったのですが、4年生で成績が一度落ちてしまったときにすごく悔しがっていて、「あれ? こういう子だったんだ」と母親ながら少し驚きました。塾に入ることによって、競争心が芽生えたのだと思います。「どこの学校に行きたいか」というよりは、「自分の成績を上げたい」「負けたくない」という気持ちのほうが大きかったようです。

 娘はやるべきことはしっかりやっていたので、私のほうからは勉強についてはあまりとやかく言わないようにしていました。受験勉強をしながらも、家族でよく旅行や登山にも行っていましたね。旅行をしているときやテレビを見ているときに、私が何気なく学校や塾で学んだことを結びつける質問をすると、張り切って答えていました。勉強と遊びを分けず、「勉強とは新しいことを学ぶことで、それはとても楽しいことなんだよ」と、意識的に伝えるようにしていましたね。

 わが家の場合、何が何でも中学受験をさせたいという感じではなかったので、合格のためというよりは、長い目で見たときに、「中学受験がどう活用できるか?」といった観点で捉えていました。こう考えるに至ったのは、たまたま私自身が、会社でメンバーをマネージする立場になったタイミングと、美波が塾に通い始めたタイミングが同じだったことも影響していたかもしれません。

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次ページから読める内容

  • 娘の叫び声で気づいた、「一番苦しんでいるのは本人」
  • 2月1日にどこを受けるか――、最後まで迷った第一志望校受験

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