中学受験には親のサポートが不可欠。でも、共働きのデュアラーは、仕事との両立が大変! 自分なりには一生懸命やっているつもりだけど、本当にこれでいいの? そんな親たちが知りたいのは、“中学受験の親”を経験した先輩デュアラーのリアル体験。
そこで、DUALではこの春、受験を終えたばかりの“先輩・中学受験親”に、共働きの中学受験について根ほり葉ほり聞いてみました。新連載『中学受験親、集まれ!!』では、6回にわたって、共働きのリアル中学受験をお伝えします(取材対象者はすべて仮名。学年や年齢は取材当時)。
《プロフィール&共通データ》
母:飯塚京子さん(39歳・公務員)
長男:飯塚将人くん(2018年4月から早稲田実業学校中等部へ進学)
【家族】 父(44歳・大手メーカー勤務)・次男(現小4)
【通塾】 小3の2月~SAPIX、小4の2月~日能研に転塾。小6の9月~早稲田アカデミーNN特訓(早実)にも通う
【受験校】 1月 栄東◎、市川◎、2月1日=早稲田実業学校中等部(以下、早実)◎、2月2日=本郷=◎、2月3日=慶應中等部=出願のみ
【受験総費用】 280万円
【習い事】 小1~小4まで公文、年長~小4までサッカー、小1~小4まで英語
【受験以前の家庭学習】 こどもちゃれんじ→公文
入ってみないと分からない塾との相性。小4冬にSAPIXから日能研へ転塾
日経DUAL編集部(以下、――) 中学受験を始めたきっかけは?
飯塚京子さん(以下、飯塚さん) 3年生の秋ごろから、周りの友だちが塾の話をするようになり、息子のほうから「塾に行きたい」と言い出しました。わが家は夫婦とも中学受験の経験はナシ。私は女子御三家の「雙葉」という文字が読めないぐらいのレベルからのスタートでした(苦笑)。でも、息子は低学年から公文に通っていたおかげで計算は得意でしたし、負けず嫌いなところがあったので、もしかしたら中学受験に向いているのではないかとも感じていました。
塾は本人の希望でSAPIXにしました。友だちが多く通っていたし、進学実績が素晴らしく、お弁当も必要ないので、私も反対する理由はありませんでした。ところが、4年生の秋を過ぎたころから、塾の日の夕方になるとお腹が痛いと言ってお休みする日が出てきてしまって……。
SAPIXは毎月のテストでクラスや先生が大きく変わります。息子はクラスのアップダウンが激しく、クラスが上がると進度が早くて授業に付いていくのに苦労し、クラスが下がるとモチベーションが下がる、といった様子でした。5年生になると、授業の内容がさらに難しくなり、勉強量も増えると聞き、「これはもう限界かな」と年明けから転塾を考えるようになりました。
転塾先として候補に挙がったのは日能研でした。体験授業での和気あいあいとした雰囲気や、面白い切り口の授業に引かれ、「ここがいい!」と感じたようです。ところが、入ったクラスは体験授業を受けたクラスの下のクラス……。思った以上にのんびりした雰囲気に本人も不安になったようでした。それを聞いて私も不安になり、再度転塾すべきかと焦ってしまいました。でも、本人が好きな塾で何とかできないものかと、塾に相談してみることにしたのです。
結果、春期講習から上のクラスで受講できることになりました。悩んだときは塾に相談してみると、解決策のアドバイスを頂いたり、道が開けたりすることがあると思います。それからはクラスの変動はなく、先生やクラスメートにも恵まれ、楽しい塾生活が始まりました。週末にテストは多いものの、そこまで結果を気にしていませんでしたし、宿題は提出不要だったので、私もきちんと確認していませんでした。この時期は本人も親ものんびりしていたかもしれないですね。
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