中学受験には親のサポートが不可欠。でも、共働きのデュアラーは仕事との両立が大変! 自分なりには一生懸命やっているつもりだけど、本当にこれでいいの? そんな親たちが知りたいのは、受験生の親を経験した先輩デュアラーのリアルな体験談。

そこでDUALでは、受験を終えた先輩親に、共働き家庭での中学受験について根掘り葉掘り聞いてみました。リアル中学受験体験談をお伝えします(取材対象者はすべて仮名。学年や年齢は取材当時)。

《プロフィール&共通データ》

母:新藤真由美さん(42歳・金融)

長女:さやかさん(2021年4月から大妻中学校へ進学)

【家族】 父(46歳・メーカー)・長男(保育園年長)

【通塾】 小5~ 日能研

【受験校】 1月20日=専修大松戸中学◎ 1月22日=昭和学園秀英中× 2月1日=大妻中学校◎  2月2日=昭和学園秀英中×

【受験総費用】 約200万円

【習い事】 3歳~小学3年生までバレエ・ピアノ、小学1年生~4年生まで書道

【受験以前の学習】 年長~小学4年生まで公文

先取りしていたのに入塾テストでまさかの不合格

日経クロスウーマンDUAL(以下、――) 中学受験を始めたきっかけはなんですか?

新藤真由美さん(以下、敬称略) 私も夫も中学受験を経験しています。子どもの中学受験は自然な流れで、家計を考える上でも織り込み済みでした。小学4年生からの通塾を考えていて、それまでは国語と算数を公文で先取りしていました。しかし、大手塾の入塾テストに落ちてしまったのです。まさか入塾テストで落ちるとは思っていなかったので、親がショックを受けました。

―― どうしてそのときに落ちたと思いますか?

新藤 計算や漢字、国語の読解は公文で先取りしていたので安心していたのですが、算数の文章題や図形問題にあまり慣れていなかったことが一因だと思います。問題が読めていなかったと思います。一番大きかったのは、テスト慣れをしていなかったことかもしれません。娘はのんびりしていて、あまり焦らないタイプ。後で見たら答案が、後半はほぼ白紙だったんです。6年生になっても「時間が足りなかったよ」と言いながら試験会場から出てくることはあって、のんびりタイプなのは結局今でも変わらないのですが、そのときは時間内に問題を解く練習をしておけばよかったなと反省した記憶があります。

 そして、このままだと、もし今後入塾できたとしてもその後ついていけなくなるのでは、中学受験自体が無理なのではないかと不安が募りました。そこで、夫と相談して小学4年生の1年間は両親がそれぞれ勉強を見る「ママパパ塾」をすることにしたのです。テレビドラマにもなった、ノンフィクションの『下剋上受験』でお父さんが子どもに伴走する姿勢はいいなと思っていて、基礎は親と一緒に固めると子どもも定着するかもしれないと考えたのです。共働きなので毎日は無理なのですが、通塾していても4年生の場合は大手塾でも週2回です。だから、夫婦がそれぞれ週1回ずつ、曜日と時間を決めて勉強を見ることにしたのです。

―― どうやって家庭学習の「パパママ塾」を進めていったのでしょうか。