中学受験には親のサポートが不可欠。でも、共働きのデュアラーは仕事との両立が大変!自分なりには一生懸命やっているつもりだけど、本当にこれでいいの? そんな親たちが知りたいのは、中学受験の親を経験した先輩デュアラーのリアル体験。

そこでDUALでは、受験を終えた先輩・中学受験親に、共働きの中学受験について根掘り葉掘り聞いてみました。リアル中学受験をお伝えします(取材対象者はすべて仮名。学年や年齢は取材当時)

《プロフィル&共通データ》

母:小泉かなえさん(41歳・メーカー)

娘:小泉かりんちゃん(2020年4月より普連土学園中学へ進学)

【家族】父(41歳・メーカー)

【通塾】小1の夏期講習からサピックス

【受験校】1月10日=栄東× 1月14日=浦和明の星× 1月15日=開智◎ その他4回=× 2月1日富士見=◎ 2月2日、3日豊島岡女子学園=× 2月4日普連土学園=◎

【受験総費用】約600万円(6年弱、小4からは個別指導も)

【習い事】公文(3歳~小5)、水泳(3歳~小3)、卓球(小3~小6夏)

カリキュラムに乗るのがラクかもしれないと考えた

―― なぜ、中学受験をさせたいと思ったのですか?

小泉さん 私も夫も中学受験を経験しているため、中学受験は既定路線でした。自分たちの経験と、家庭の方針として「中学受験は子どもの責任半分・親の責任半分。中学以降の勉強、つまり大学受験は自己責任」と考えていました。中学受験に関しては、自分たちのできる範囲のところまではサポートをすると最初から思っていました。

 検討事項としては、いつから通塾をさせるか。そして、どこの塾に行かせるか。本当はもっと遅くから通塾開始と思っていたのですが、結局小1の夏期講習から通うことになりました。だいぶ早めになった直接の理由は、小学校に入学して最初の授業参観でした。ちょっとやんちゃな子が多く、かなりざわざわした教室。これは早めに塾に入れたほうがいいのではと夫が提案したのです。

 公文以外に家で補助教材などもさせていたのですが、仕事をしながら自分が教材を選ぶのがちょっと手間で、いっそのこと塾に入れてカリキュラムに乗ったほうがラクかもしれない、と考えました。近隣ではサピックスしか小1を受け入れていなかったので、とりあえず入ってみて、ついて行けないようなら転塾すればいいと思って通塾を開始しました。

―― 受験勉強は順調でしたか?

受験直前の「お守り」。手前のメッセージは、最後の授業で塾の先生がシールの裏に書いてくれたもの
受験直前の「お守り」。手前のメッセージは、最後の授業で塾の先生がシールの裏に書いてくれたもの