2019年は共働き家計には様々な変化が起こります。働き方改革関連法の施行、10連休となるゴールデンウイーク、そして秋には消費税増税、保育料の無償化。共働きは「ダブルインカム」の強みをどう生かしていけばよいのでしょうか。特集第5回では、今注目される保育料の無償化と教育費の貯め時、習い事費の考え方について専門家に聞きました。

【ダブルインカム 攻めと守りのTo Do】 特集
(1)消費税、保育料無償化 DUAL家計はこう変わる
(2)住宅購入、増税前見送ったら次のチャンスはいつ?
(3)転職で収入アップ ワーママならではの戦略は?
(4)子育て期は少額投資で経済センス磨き、資産形成を
(5)保育料無償化 教育費の貯め時に変動あり?  ←今回はココ

認可外でも月3万7000円まで補助が出る「保育の無償化」

 今年、幼児がいるDUAL家庭にとって消費増税と同じくらい大きなトピックスが、「幼児教育・保育の無償化」です。これは、幼稚園や保育所に通う3~5歳の全ての子どもと保育所に通う0~2歳の住民税非課税世帯の子どもの保育料を無料とする施策。

 3~5歳の子どもは認可保育園、認定こども園の保育料は無償となり、認可外保育園の場合は、月額3万7000円まで補助が出ます。幼稚園に通い、預かり保育を利用している場合も、3万7000円まで補助が出ます。0歳~2歳児については、住民税が非課税の世帯が無償化の対象となり、認可保育施設利用料に月4万2000円まで補助が出ます。

 無償化とは言っても、園によっては送迎バスや給食代、教材費、遠足代などはこれまでと同じようにかかります。

 保育料は3歳以上になるとグッと下がりますが、それでも毎月数万円の支出となります。幼児期は習い事を始めたり、レジャーの範囲も広がるころ。保育料が「浮いた」分、生活を充実させられると期待している人も多いのではないでしょうか。

 ところが、ファイナンシャル・プランナーの氏家祥美さんは「払うはずだった保育料は払ったつもりで貯蓄に回しましょう」と先制パンチを効かせます。

 えっ、子ども費に使っちゃ、ダメですか?

<次のページからの内容>

● 浮いた保育費を習い事費にしないほうがいい理由
● 無償化は3年で133万円も貯めるチャンス!
● 教育費準備は、「組み合わせ」で選ぶ
● 習い事費を出す前に、教育費のゴールを設定しよう
● 「自分たちの価値観を大切にする」ための出費もある
● 子どもが小さいうちにこそ「貯めグセ」を付けよう