同じ共働きで、世帯年収はあまり変わらなそうなのに、高級エリアのマンションを買ったり、頻繁に豪華な旅行をしたり、子どもたちにお金のかかる習い事をいくつもさせている。周囲にそんな家族はいませんか？ ついつい家計がどうなっているのか気になってしまいますね。そこで、日経DUALでは、読者アンケートを行い、デュアラー家族の家計について計70問に及ぶ大調査を行いました。特集前半ではレジャー費や住宅ローン、習い事費など、デュアル世帯に必須の項目の分析と共働きの家計の問題に詳しいファイナンシャルプランナーによるアドバイスをお送りします。特集後半では、ファイナンシャルプランナーが、“豪華な暮らし”をしている世帯のからくりを解き明かします。
今回は、アンケートの結果を発表します。編集部OとFがアンケート結果を見ながら、デュアラー像を分析しました。まずふたりを驚かせたのはその貯蓄額。さて、その驚きの金額とは？
【気になる！ 隣のデュアルの家計事情】 】
（1） 堅実？浪費？デュアラーの家計実態を大調査 ←今回はココ
（2） 共働きのレジャー・住宅ローン・習い事費はこう払う
（3） 貯めどきは上の子小3まで 年間300万目標の内訳
（4） 「もしかしてお金持ち？」に見える人のやりくり事情
（5） 島地勝彦 親がまず自分に投資し“人生”を磨け
家計に関心の高い読者の素顔は？
編集部O（以降、O）：全部で70問という大アンケートで、私も自分で回答してみたらと30分近くかかりました。それにもかかわらず、166人もの方が回答してくれましたね。
編集部F（以降、F）：ありがたいです。それだけ家計に対する関心が高いのでしょうか。パートナーの収入や世帯全体の貯金額、保険料を問う質問もありました。どんぶり勘定で夫婦完全別会計のわが家ではとてもすぐに答えられません。
O：読者の中でもきちんと家計を把握している方たちが答えてくれたのでしょうね。
F：その姿勢は私も見習いたいです。人生100年時代、やっぱり「♪お金は大事だよ～」ですからね。
O：Fさん、微妙に古いですね……。とにかく、アンケートの結果を見ていきましょう。まずは、「家計に関心の高い読者さんの素顔」をチェックしますね。
F：回答者の約9割が女性。特集第3回で詳しく紹介しますが、家計を把握している割合も女性が多かったですね。平均年齢は38.9歳でした。
O：そして、お子さんが1～2人が大多数。夫婦2人と合わせて4人家族。典型的な核家族ですね。お子さんの年齢はばらつきがあるけれど、大きなヤマは2歳。次いで、年少（3才）と0歳。習い事を始めるにはまだ早い、乳幼児を持つ方が多かったですね。
F：一番多かった2歳さんというのは、保育園の乳児クラスが終わりに近づいて、いよいよ習い事や教育に関心が高まる時期です。習い事をどうしようと悩み始めるころですね。
O：認可保育園であれば、まだ子どもにはそれほどお金がかからないですね。ところで皆さん、就業形態や業種はどのような感じなのでしょう？
F：なんと8割が正社員です。業種で多いのは1位「情報処理・SI・ソフトウエア」、2位「食品・医薬・化粧品」、3位「教育・教育学習支援関係」、4位「電気・電子機器」と「金融・証券・保険」でした。業種による偏りはなかったですね。次に、気になる手取り年収を見ていきましょう。
O：回答者本人の年収のヤマは400万～500万円未満。パートナーは500万～600万円ですか。回答者に女性が多いせいかもしれませんが、パートナーのほうが年収が高いですね。合わせると、デュアル読者の世帯年収はおよそ1000万円ということになりますね。
F：「平成28年 国民生活基礎調査の概況」によると、「世帯主の年齢階級別にみた１世帯当たり平均所得金額」は562.3万円です。デュアル読者の世帯年収は、共働きだけに高額の部類に入ると言えるのではないでしょうか。
O：となると、貯蓄額もそれなりにあるかしら。ガサガサ（アンケート結果をめくる音）。えーーっこんなに！？
次のページでは編集Oが思わず叫んでしまった、デュアル読者の貯蓄額を発表します！
● 持ち家率50％。次なる貯蓄の目的は？
● ぶっちゃけ、家計に余裕はある？
● 「ここだけはドーンと使う」もの発表
● 住まいと家事代行、人脈作りにはお金を惜しまない
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