愛情や感謝の気持ちは言葉より行動で

 あとは、出張に行ったら寝る前に電話することも、付き合っている当時から続けていることですね。必ず「おやすみを言う」というルールなんですが、これが結構大変なんです。疲れてバタンと寝てしまいたい日もありますから。でも、僕がやめたら終わってしまうので、意地でも続けています。継続は力なりですよ。

 言葉で愛情や感謝を表現することもいいのですが、言葉よりも行動のほうがより伝わると僕は思います。だから、スキンシップは継続的に、欠かさずに続けています。それに言葉は頻繁に伝えすぎると効力が薄れるので、記念日や誕生日など、ここぞというときにだけ言うようにしていますね

 今は少し前に末っ子が生まれたばかりなので、杉浦家の子育てが終わるのはまだまだ先のことですが、20年後には末っ子も成人して、もしかしたら孫がいるかもしれない。そう考えると、4人目まで子育てが終わった頃には、今度は孫のお世話が待っているかもしれませんね(笑)。

 でも、孫なので気持ちは楽でしょうし、べったりと面倒を見るわけではないでしょうから、あとは夫婦の二人の時間です。そのときにやりたいことは……僕は仕事で全国を旅することが多いので、その経験を生かして、夫婦で大人の旅がしたいですね。景色や文化を感じながら日本の素晴らしさをナビゲートして、二人で日本中を回りたいなという夢があるんです。田舎に暮らしてみるのもいいかなぁとぼんやり考えることもあります。

 他にやりたいことは、一族の写真を撮ること。僕と妻の2人から始まった家族が、子ども、孫、ひ孫と広がっていって、一体何人になるんだろう?と夢想してしまうんです。「杉浦一族、こんなに増えました!」という証しを残したいですね(笑)。

 いずれにしても、いつまでも夫婦仲良くいることが大前提。何歳になっても手をつないでいられるように、これからも「妻ファースト」の気持ちを大事にしていきたいと思っています。

「将来は妻と二人で日本中を旅行したい」と杉浦さん。最後までさわやかでした
「将来は妻と二人で日本中を旅行したい」と杉浦さん。最後までさわやかでした

取材・文/宇野安紀子 撮影/谷本結利