買い物で妻の好みの商品を把握しておく

 一方で、子どもが多いからこそ、一人ひとりとのコミュニケーションの時間は大切にしています。みんな一緒にいるときだけでなく、僕と子どもの一対一の時間を意識的に作ろうと思っているんです。

 長女は小学6年生になり、なかなか「パパ、パパ」と甘えてくることも少なくなってきましたが、長女の好きなものを妻に聞いて話題を振ったりして、頑張っています(苦笑)。小学1年生の次男は甘えん坊なので、寝る前に本を読んであげることが多いですね。

 3年生の長男は泊まりの仕事があるときなどに一緒に連れて行くこともあります。「俺とパパだけでこんなことをやったぜ」と特別な気持ちになるようで、うれしそうです。僕が出張のときは妻1人で子ども4人を見ないといけないので、「1人連れて行ってくれるだけでもずいぶん助かる」と言ってくれますね。

 末っ子はまだ赤ちゃんで、どうしても手がかかりますから、なおさら上の子3人のケアはちゃんとしようと考えています。

 このように、妻の育児方針を優先しながら子どもたちの面倒を見るのが僕のスタンスですが、家事についても、妻のやり方に完全に乗っかっています。前回、キッチンでは妻が料理長で、僕が副料理長という話をしましたが(「杉浦太陽 妻のご機嫌取りはしなくていい」)、どうしたら料理長がうまく料理を出せるか、円滑に進めるためのサポートをするのが僕の役目。買い物でも、例えば妻の好みの柔軟剤があるので、一緒に買い物に行って使っているものを覚えるように心掛けています。そうすれば、買い物を頼まれたときも「これだ」とすぐ分かりますから。

 掃除も、自分から率先してやることはほとんどありません。彼女が掃除を始めたら一緒にやると決めています。僕のタイミングで勝手にやると「私が普段、掃除してないってこと?」と嫌みに思われてしまうかもしれないし、2人で同時にやったほうが断然スムーズで、楽なんです。「私はこっちをやるから、そこやっておいて」と声を掛け合いながらやれば、短時間でいっぺんに片づきます。

 ついでに子どもたちにも同時にお片づけスイッチを入れてもらって、「おもちゃ片づけるよ~。落ちているものは捨てられちゃうよ~」という具合にして、家族みんなでやることも多いですね。