妻のボールを受け取って、一声掛けて優しく返す

 まず「そういう意見もあるよね。でも、俺はこう思うんだけど、のんはどう思う?」と返して、じっくり話し合うようにしています。ひとまず妻の思いを受け取って、消化してから、自分の気持ちを伝えるということですね。

 キャッチボールで例えるなら、いきなり豪速球で投げ返すのではなく、相手が投げたボールをきっちり受け取って、「ナイスボール!」と一声掛けてから、優しく投げ返す感じでしょうか。

 相手の意見や思いに対して、「それは違う。俺はこう思う」と自分の考えだけを主張してもうまくいかないと思います。意固地にならず、いつも柔軟な気持ちでいようと心掛けています。お互いに子どものことを大切に思っているのが大前提ですから、それを踏まえた上で答えを導き出すのが夫婦なんじゃないかなと思いますね。

 あとは、言葉遣いにも気をつけています。僕は関西出身なので、素では関西弁で話すのですが、言い方や表現がキツく感じたようで、普通に話しているつもりでも「怖い」と言われたことがありました。それ以来、妻と話すときはなるべく標準語で話すようにしています。話の内容だけでなく、言葉遣いや言い方も大事ということですね。

 ただ、妻の気持ちを尊重すると言っても、任せっきりにするということではありません

 子どもが4人もいると色々大変ですが、僕も妻ももう「パパ・ママ12年生」なので経験値も上がっていて、僕も授乳以外は何でもやります。赤ちゃんはどうしても妻にべったりなので、上の子たちの面倒は僕が見ていることが多いですね。

 最近は、妻と長女と赤ちゃん、僕と長男と次男というチームに分かれて、別々に出掛けることが増えました。行きたい場所もやりたいことも、長女と男チームでは全然違うので、休日は女同士、男同士でそれぞれワイワイやるほうがストレスにもならないし、お互い無理せずに済みます。