「父の会」で中学受験の話を聞くことも

 長男が通う小学校は、パパやママ、中にはおじいちゃんも卒業生という「地域密着型」。わが家は長男の小学校入学のタイミングで現在の住まいに引っ越してきましたが、「父の会」に入ったことで、地元で生まれ育った人たちとコミュニケーションを取る機会が増えました。地域のスポーツクラブや子どもの習い事に関する情報、時には中学受験の話が出ることもあります。「去年は〇割くらいの児童が受験したらしい」「夏期講習だけで○万円かかったよ」なんて話を聞いて帰ると、「わが家も受験するなら、これくらいのお金がかかりそうだ」と、さっそく妻とも情報共有。異なる学年のパパたちと話すことで、数年先の子育てのシミュレーションもできます。

 父親同士、それぞれの家庭の様子や休日の過ごし方を聞いて参考にしたり、ママたちとも顔見知りになれたりしたのも大きかったです。そのおかげで、PTA活動にも参加しやすくなりました。

「来られるときに来てくれればいい」で気が楽に

 「父の会」に初めて参加したときに、印象に残った先輩パパの言葉があります。「この会への参加は強制ではありません。来られるときにフラっと来てください。話し相手は大勢いますよ」。それを聞いて少しホッとしました。そうか、行きたいときに行けばいいんだ……と。

 新たなコミュニティーに加わるのは、面倒に感じたり、ためらったりすることも多いですよね。「一度入ったら抜けにくい。なら最初から入らないでおこう」と考えてしまう。でも、参加してみて、合わなければ抜ければいい。無理をせず、フェードアウトしたっていいと思うんです。先輩に誘われて新歓コンパに参加したら、運よく楽しい飲み仲間と知り合えた。私にとって「父の会」は、学生時代のサークル活動に似ているかもしれません。